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#日記

薔薇色の紫陽花

薔薇色の紫陽花

来年の梅雨も、きっと雨が降る。傘の要らない雨が降る。
雨上がりの街に残る雨音の残響が、帰り路の足音を静かに洗う。外では野良猫が誰かと話をしている。眠っている夢の外で、離れられず夢中になっている。毎日、真夜中には活字に化けた昨日のニュースがそれぞれの家々に届けられ、世の悲惨さと滑稽さの境界線が文字になって、言葉の意味を失っていく。

道端の草木は夜風に浮かび、手入れされた植木も野放しの枯れ木も一様に

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