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【Audible本の紹介19】英語は3語で伝わります(中山 裕木子)

今回紹介するのは、2016年に発行された「会話もメールも 英語は3語で伝わります」です。当時ベストセラーになり、自分も書籍を買いました。今回、Audibleで聞いたので、あらためて投稿します。

最初に一言で著者の主張をまとめると、英語を組み立てるべき3語とは、「主語+動詞+目的語」であり、この構造をしっかり作るのがとにかく大事! ということです。

1 著者は技術(特許)翻訳・テクニカルライティングの専門家

(ご本人のコメント)
私は、「特許翻訳」という特殊な翻訳の仕事に就いたとき、「難解な英語」を書く覚悟をしていました。難しい技術を説明するのですから、「難しい英語」が必要に違いない、と考えていました。しかし、そこにあった世界の理想は、「ノンネイティブとネイティブの両方に伝わり、誰にでも間違いなく理解ができる、単純明快で、平易な英語」でした。(74ページより)

(テクニカルライティングのルールの一例)
能動態を使おう、平易な言葉を使おう、明確で具体的な言葉を使おう、実験と結果は過去形、それ以外は現在形を使おう ・・・など。

2 本書のポイントについて

テクニカルライティングの考え方に基づき著者が言う本書のポイントは、
英語を組み立てるべき3語は、主語+動詞(他動詞)+目的語であり、
特に大切なのは、主語と動詞の選び方である、
という点です。

主語は、人、もの、動作(ingを含む)、this(直前に伝えたこと)の4つ。

動詞は、英文で最も重要動詞の選択により、英文の構造が決まり、英文の与える印象が決まる。

そして、3語の英語の組み立てが容易になる動詞を蓄えましょう、として、有用な動詞のリスト(重み付けを表現したうえで、合計約100語)が示されています。この習得をぜひしたいものです。

補足的な内容として、
副詞、前置詞などで情報を加えることができることとともに、
3語で伝えるために、ここはバッサリ捨てるべき、こととして、
・there is/are構文を捨てる
・受け身形を捨てる などが書かれています。

以上、シンプルな主張の書籍であり、それが良いところと思います。

別の方の書評を一つ、参考につけておきます。

最後に、、、、

著者の英語での講演がYouTubeにありました。たしかにシンプルな文章構造の英語で話をされているように感じます。よかったら、併せて聴いてみてください。


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