【読書感想文】人生の教養が身につく名言集 出口治明著
またまた出口先生の本。
図書館が再開して、また本を借りられるようになった。これは、ずいぶん前から予約を入れていた本だった。
今、こんな時期ではあるけれど、転職を考えている。昇進の気配がなかったり、ボーナスの査定がよくなかったり、部署内での仕事の量や質を考えたら1番やってると自負している分、しかもその理由が仕事以外の理由であると想定されるだけに、それならもっと家から近いところで、それならこんな昭和真っ只中みたいな古い体質のあんまり頭の良くない人に囲まれる環境ではないところで思いっきり仕事したいと思うのだ。
そんな中読み始めたこの本で、まず心に響いたのは人生の楽しみは喜怒哀楽の総量という章に書かれたちきりんさんの「愚痴を言う、他人を妬む、誰かに評価してほしいと願う。人生をムダにしたければ、この3つをどうぞ」という言葉だ。
前にも喜怒哀楽の総量だという言葉は、出口先生の本で読んだことがあり、いたく感動していた。
また、母の病気の体験から、人間は死ぬ時まで何が良かったのか悪かったのかはわからないと思っていたのだが、出口先生もこの章で「死ぬときまでわからない」と言っていて、ふと、焦っている自分に気がついた。
誕生日を迎えて、間近にせまった40歳を意識しすぎているのかもしれない。
もう40歳になるのにまだ…そういう気持ちがすごく強い。そして、今の会社に入ってからロールモデルと呼べるような存在に出会ったことがなく、この先どうなっていくのだろうか…このまま大した給料ももらえず終わっていくのだろうかと思うと、もっと評価してもらえるところがあるのではないかと思っている。
だから、人に評価してもらえるなんて考えることこそムダだという言葉にハッとした。いや、まだまだちゃんと評価しろー!という気持ちはあるけれど。
先生が、日本生命で左遷された時に動揺しなかったのは、たくさんの本を読んで、左遷はされるもんだと思っていたからだという話を読んで、人生には流れがあると思っていたことを思い出した。多分今は、そういう時期なだけなんだと思う。また、流れが変わったら、評価する人も出てくるだろうし、転職活動してみて、結局たどりつく場所がいるべきところなのだろう。そう考えていたのに、なんでこんなに焦るのだろう…
風が吹いていないときは、凧はあがらない。
そうなんだよなー
なんで忘れてるんだろうなぁ…いや、それだけ毎日がんばって生きてるからだとも思う。自分の気持ちよりも、相手の気持ちを考えて、相手のほしいこととあるべき姿とのバランスを考えて。もっといい仕事がしたいし、もっといい人間になりたい。。。
だからこそやっぱり、こういう立ち止まるきっかけを与えてもらえるから、本を読もうと思う。そして、もっと知力を高めたいなと思った。他の本でも先生が言っているように、過去の出来事からもっともっと勉強したいと思う。
「風がいつ吹いても全力で走れるように準備をしておく。そして、吹かなきゃ吹かないなりに、その中で人生を楽しむ。」
少し力を抜いて、生きてみようと思う。
そして、中国史がおもしろい。賢い人の話っておもしろい。編集後記にも書かれていたが、歴史上の人物じゃなくて、私たちと同じように生活しているひとりの人間なんだなーと知ることがすごくおもしろい。歴史は人間が生きてきたということなんだと気がつく。
あといい話たくさんあるんだけど、二宮尊徳の「道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である」という言葉もすごい納得した。経済なき道徳の愚かさはよく考えたら、父親がよく言っていたなぁと思った。ご飯食べれなきゃなんにもならないよっていうことを。
うちの父ちゃん、昔はカッコよかったんだけどなー賢くて。時々思い出さないとだな…
あとあと、無知の善人は悪人より始末が悪いって話も、幡野さんがよくする話だなと思った。
キリがないので、最後に、覚えておきたい言葉を残して締めることにする。後漢書「天知る、地知る、我知る、子知る」他人が知るのは最後だから、天と地と自分が知っていることに満足する。気づくかどうか分からない他人はあてにしない。
はい!がんばります。
次はフィフティピープルの感想を書きます。
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