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【エヴァ考察】アスカの話(人形,ユイ,レイ)

今回はみんな大好きアスカです.とはいえ取り上げられることのないテーマなので中途半端ですが公にすることにしました.

注意点として、本記事では新劇場版も旧作と同じ西暦とし、登場人物の何人かはその生没年を新旧同一として扱っています.また、旧作と新劇の議論の切り替わりが激しくややこしいですが表現は追々修正できればと思います.なお文中の略語は末尾記事に一覧があります.

1.おさる

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25話C-294

今回はまず、アスカと彼女のぬいぐるみからいろいろと考えたいと思います.旧作にはおさるのぬいぐるみが、新劇にはおさるとパペットが登場しました.

旧作のおさるは、庵野さんにどんなぬいぐるみがいいか聞かれた宮村優子さんがおさると答えて採用された裏話があります(Eva友の会4号).劇中では継母からまだ幼いアスカへのプレゼントでした(22話C-215).その継母とアスカですが回想シーンでは…

(25話C-290以下)
継母「あの子、苦手なんです(中略)妙に大人で、張りつめた絶対的な拒絶があって、時々、恐いんです(中略)あなたはあの子の父親をやめられないけど、私はいつでもあの子の母親をやめることができますのよ」
幼アスカ「やめてママ!!ママをやめるのはやめて!私ママに好かれるいい子になる!!だからママをやめないで!」

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25話C-291

さらに実の母といえば…

(25話C-295以下)
母「あなたのパパはママを嫌いになったの.いらなくなったの.ううん、最初から好きじゃなかったの.最初からいらなかったのよ、きっと.だから死にましょ.パパは私たちがいらないもの」
幼アスカ「私は邪魔なの?いらないの?」
母「一緒に死んでちょうだい」
幼アスカ「いや!私はママの人形じゃない!自分で考え自分で生きるの!」

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22話C-2

キョウコは実験の事故で精神崩壊し、人形をアスカと思い込み話しかけるシーンが描かれました.継母と実の母からもさみしい思いをしたアスカはぬいぐるみを破きます.

23話C−215

(22話C-216以下)
アスカ「私は子供じゃない.早く大人になるの.ぬいぐるみなんて私にはいらないわ.パパもママもいらない.一人で生きるの」

誰も必要としない、一人で生きていける存在としての大人になりたいアスカにとって、ぬいぐるみは子供に与えられる玩具で、子供のイメージが付きまとう物.ぬいぐるみを裂いたのは大人になりたいことの表れでした.

ちなみに旧作キョウコママは科学者で、コアへのダイレクトエントリーの提唱者です.

(22話C-1)※キョウコ葬式のシーン
参列者A「仮定が現実の話になったとは.因果なモノだな.提唱した本人が実験台とは」
参列者B「では、あの接触実験が直接の原因というわけか」

(21話’C-169〜171)※ユイの実験の際のオペレーターの台詞
女「被験者、身体及びダイブスーツに問題なし」
男「接触予定深度に変更なし…」
女「コアサークル、掘削完了.必要容積を確保.形状は円柱状を維持」

(21話’C-307)※セカンドインパクト現地作業員の台詞
女B「アダムにダイブした遺伝子は既に物理的融合を果たしています」

アスカにとって忌むべき存在.それが旧作のおさるでした.新劇ではパペットが代わりに登場したかと思えば最後におさるが出てきたので、どういうわけだいとなるのです.

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2.パペット

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ここでいったんパペットに移ります.破で登場し、Qでは登場しませんでしたがシンで再登場しました.彼女もニアサーを生き延びた猛者.破の段階ですでに10年以上もアスカ唯一の話し相手とのことです(破全集186頁).捨てるべきおさるとは違い、最後まで大切にしているので、おさるとは異なる理由で存在しているのでしょう.

パペットにある名前の刺繍は自分の所有物であることの表明というより、パペットを自分に見立てていたからと思われます.確かに、口では強気でいつも1人でゲームばかりだが実はアスカは話し相手を求めていてパペットはその代用品という解釈もありえます.

しかし、「1人でやるしかないのよ、アスカ」と人形に語りかけていたのは、まさに人形を自分に見立て、人形を鼓舞することを通じて自らをも奮い立たせていたと考えられます.誰も必要としない、1人で生きていくと決めた結果、彼女を励ませるのは自分しかいなかったのです.このように考える根拠は次の台詞です.

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(破C-1185,1186)アスカ「こんな話、ミサトが初めて.(中略)誰かと話すって心地いいのね.知らなかった」

ご存知の通り、新劇のアスカは正規パイロットの座を熾烈な競争の中で1人で勝ち取ったのでした.他人と打ち明けた話をするような環境ではなく、自分で自分の面倒をみるのが手一杯だったのでしょう.いつの間にか会話の相手は自分の分身である人形になったと考えられます.

そこから問題になるのが、誰かと話す心地よさを知った彼女が(しかも実質28才)変わらずパペットが話し相手というのはどういうことかということです(ケンスケ!?).今後の課題です.

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次にデザインにパペットが採用されたことについて.パペットとは一般に人形に手を入れ指で操るタイプの“操り人形“です.レイをおすまし人形と揶揄していたものの自身もネルフにとってそういう存在だったことを暗に示すデザインだったのかもしれません.

ゲンドウ「綾波と式波型パイロットはもとよりこのために用意されていたもの」

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あイターい


さて、パペットについては「研究所から初めて町に出た時にもらったもの」とされ(同全集同頁)、アスカの生まれ育ちがドイツとわかるとともに誰かからもらったこともわかります.通りすがりの見知らぬおじさんからでしょうか.

この点、もう少し気にしてみます.10年以上使っていることから、破が2015年とすると2005年以前にもらっていることになります.旧作だとミサトのドイツ支部勤務は2009年なのでさらに前になります.そこでありうる可能性の1つとして碇家に繋がります.

というのもユイは2004に姿を消すので、シンエヴァの碇家ユーロ到着シーンは同年かそれ以前になり、上記の2005年以前という時期に合致します.3人ともブラックフォーマルでしたがゲンドウの蝶ネクタイから葬式の類ではないでしょう.おそらく2号機関係のパーティーではないか.

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画像の背後に映る輸送飛行機のデザインは3号機輸送の没案(破全集80頁)に似ていて、それはVM-T(ソ連)とストラトローンチ(米国)の組み合わせと指摘されています(上記Twitter).新劇でもエヴァの開発者がユイであるなら、大型輸送機であることと合わせて、運ばれたのは2号機でしょう.

2号機の設計と部品製造は日本、組み立てと起動実験はドイツ第3支部という旧作の設定は(EC3号3頁)、新劇でも変わらないことが伺えます.その関係でユイが招待された.

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 以上から碇家渡欧の背景が推測できます.ゲンドウもあの黒縁メガネからして人工進化研究所あるいはゲヒルンの所長でしょうか.


注目したいのが、幼少アスカがパペットではなくおさるを身につけていたことです.仮にこのアスカがヴィレの式波さんだとすると、この後人形が切り替わるのでしょう.何らかの理由で再びおさるを捨て、パペットを大事にする.

そこで、人形が変わるタイミングと碇家の渡欧は関係あるように思えませんか問うことを考えたい.もしかしたら碇家とアスカは彼らの渡欧時に出会ったのかもしれません.すなわち、ユイがパペットをアスカに与えたという線が浮上し、個人的には検討に値する気がします.

アスカ補完のこのシーンは、彼女が仲睦まし碇家を見て自身の境遇を憂う他にも情報が込められている可能性があります.それは後で述べるようにユイとアスカの接点が示唆されるからです.渡欧したユイとアスカを同じフレームに収めた趣旨を想像するとこういったことも考えられるのですが、どうでしょう.

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3.レイとアスカ

(22話C-0089〜)※エレベーターのシーン
レイ「私は人形じゃない」
アスカ「嘘よ、人に云われたまま動くくせに.あんた碇司令が死ねと云ったら死ぬんでしょ」
レイ「そうよ」
アスカ「!!」「 やっぱり人形じゃない!! あんたって人形みたいでほんと昔っから大っキライなのよっ!!」

母親や父親に依存している自分が嫌な惣流アスカ.受け身なレイを見ていると克服対象を見せつけられているようでつい高ぶってしまうのでしょう.とはいえ本当は自分を救ってくれる誰かを求めているのに、プライドが高いからかつい他人を拒絶してしまう自分に嫌悪しているので複雑な子です.

(22話C-335)アスカ「自分が…1番イヤ!」

そんなレイとアスカですが、新劇では2人でセットという扱いがちチラホラと(例えば先ほどのゲンドウの台詞にみられました).次の事例もそれに加えることができるでしょう.劇場版『これまでのヱヴァンゲリヲン新劇場版』です.

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YouTubeのものと比べると、ユイのカットがレイとアスカに変更されています.ユイの2つのカットをわざわざ3カットに増やしている点がポイントです.これによりマリなど他の人物を意図的に入れなかったことを見る者に示しているわけです.この2人あるいは3人に特別な共通点があるらしい.

それは差し替えられたユイと関係あるのかもしれません.レイは彼女のコピーでした.ただしアスカもユイのコピーかと言われてもピンと来ません(カヲルがゲンドウのコピーと言われたときのように).考えられるのは劇中の役回りです.

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まずユイについて.彼女は初号機と融合し暴走してシンジを助けます(第4使徒戦).旧作では初号機覚醒とユイがリンクしていることが示唆されました(リツコ「やはり目覚めたの?…彼女が」(19話C-337)).新劇では不明ですがダミーシステムを拒否するのがユイであることから初号機覚醒に関係するのでしょう.そしてネオンジェネシスの際にはシンジの身代わりになりました.


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アヤナミレイ(仮称)はシンエヴァでシンジを再びエヴァに導き、心半ばで尽きました.綾波レイも破で彼を再びエヴァに乗せ、初号機共々覚醒に導きました.


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アスカも破では第9使徒戦で犠牲となり、シンエヴァでは監視係としてシンジを見守り、13号機戦で犠牲となりました.こうしてみるとレイとアスカはシンジ(あるいは初号機と融合したユイ)を支援しつつ最後のネオンジェネシスに向けて犠牲となる存在だった点が共通するといえます.
まだ他にも2人あるいはユイを含め3人を結ぶ何かがあるのかもしれません.



4.ユイとアスカ

話を幼少期アスカに戻し、仮にパペットがユイからアスカへの贈り物だとして、人形が渡る具体的な描写は妄想の域になるため各自で補完いただくほかありません.おそらくはこれから待ち受ける過酷な運命を前に何らかのメッセージが込められていそうです.初対面のユイにアスカはどんな印象を抱いたのか、パペットをもらうシーンに妄想が膨らみます.

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結局のところ、おさるのぬいぐるみが新劇にも存在していたことが何を意味していたのかは不明です.彼女はオリジナルなのか.継母が存在したのか.それとも1人で生きるアスカの決意にとってのキーアイテムとして登場したのか(それを捨てることを通して).

また、当初破ではアスカと母親の話が描かれる予定もあったことから(破全集ハードカバー版356頁、庵野さんインタビュー部分)、新劇でもアスカの母親あるいは継母?が存在したと考えていいでしょう.すると人形の切り替えはユイさんではなく、より直截母親と関係する出来事である可能性も大いにあります(というよりこっちの方が可能性が高い).

旧作だと母キョウコは1974生まれの2005年没なので(22話C-7)新劇でも存在したならユイの渡欧後もアスカと接触する機会はありそうです.パペットはキョウコさんからのものでしょうか.もっとも、旧作キョウコが抱いていたアスカ人形とデザインが異なる点から可能性は低いのではと考えていますが.

そもそも旧作だと、キョウコさんはアスカの母かつネルフの科学者としてエヴァのコアへダイブを提唱した人物という設定でした.これに対し新劇では、コアへのダイレクトエントリーを提唱したのはユイさんとなっていることから、キョウコさんについては設定の変更がありそうです.

まあ結局1つも解決しませんでしたが、アスカの背景設定を考える手がかりくらいは提供できたらと思います.



5.アスカのパッパ(おまけ)

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「パパはわからない、ママもいない.だから誰もいらないのよアスカ」

父と母とで述語を異にする不思議な台詞なので印象に残っている方も多いでしょう.アスカはクローンなので両親と呼べる存在がいないことは当然として遺伝子上の両親についても知る由もないといったところですが、母親がいないことだけは知っている風な台詞です.つまり例えば母親は誰だか知っているが亡くしていて、父親については誰だかすら知らない.そんな解釈の余地を残す台詞です.

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というわけで、以前考察課題としてユーロネルフの指令はアスカの父ではないかと考えました.まず「Task02」というのは、破冒頭の墓参り後、第7使徒戦に出てきたものです.

(破C-130,131)
ミサト「零号機優先のタスク03を直ちに発動させて」
マコト「いえ.既にタスク02を実行中です」

このとき車のナビのモニターにタスク2の文章が映り、その詳細は全集に載っています.そこに引用したツイートの通り、ネルフ第3支部の司令ジェイムズ・ヘンダーソンとあるのです.

彼のモデルについてはアメリカの第5代空軍長官ジェイムズ・ヘンダーソン・ダグラスではないかと予想しました(名前の一致と“空軍“関係者の共通点から.ちなみにアスカも「ユーロ空軍」所属(破C-175)).

すると、ユーロ圏の支部にアメリカ人が起用されている違和感が生じます(第3支部は旧作ではドイツ).ここからアスカのフルネーム「式波・アスカ・ラングレー」に米海軍のラングレー級空母が採用されていることと合わせて、アメリカでつながる彼とアスカの関係が、日本の司令かつ父ゲンドウとパイロットかつ息子シンジと重なり、彼女たちに父と娘の関係を読めるのでは.という筋道です.

エヴァの登場人物に特定の国に由来する名前がある場合、その人物と国に具体的な関係を持たせるのが基本のようです.ネルフの面々は日本戦艦由来ですし、真希波・マリ・イラストリアスの「真希波」は日本、「イラストリアス」はイギリス軍の空母に由来し、『2.22』のブックレットによればイギリス出身です.

さて惣流アスカは「「日本人とドイツ人のクオーターであるが、国籍はアメリカ」とされています(EC3号6頁).また、「企画書」では「日本とドイツ系アメリカとのクォーター」とされています(下記画像).

EvaWikiより

・クォーターから考える両親
ここでは旧作に限った話になるので式波ではなく惣流アスカの話になります.一般的にハーフは父と母とで人種・民族が異なる人を指します(ミックスやダブルとも呼ばれます).そしてクォーターは父母の片方がハーフの人を指します.アスカがクォーターなら両親のいずれかがハーフということになります.こうした視点から彼女の両親の素性につき何か分からないか、少し検討しましょう.

まず気づくことは、母「惣流・キョウコ・ツェッペリン」と「惣流・アスカ・ラングレー」でラストネーム(ファミリーネーム)が異なることです.

ラストネームとは日本でいう「姓(苗字)」で、ファーストネームとは「名」です.ここでは「惣流・アスカ・ラングレー」を海外の語順にすると「アスカ・惣流=ラングレー」になります.「惣流」と「ラングレー」を苗字、「アスカ」を名と理解します.というのもツェッペリンはドイツの苗字で、ラングレーはアメリカの苗字だからです.

前者はドイツの硬式飛行船ツェッペリンの開発者フェルディナント・フォン・ツェッペリン伯爵に由来し、後者はアメリカのラングレー級航空母艦、さらにその由来であるアメリカの天文学者であり航空の先駆者でもあるサミュエル・ラングレーに由来します.

では話を戻し、2人で外国のラストネームが異なるのはなぜか(以下この分野の専門知識がないため正確性は保証できないことを了として読み進めていただきたい).場合分けして考えます.

1つは、キョウコさんが日本人(純血)で父が独米ハーフの場合です.すなわち、2人の婚姻によって彼女の姓にツェッペリンが加わったと考えます.海外の語順でいえば「キョウコ・惣流=ツェッペリン」という感じに.

これは日本の制度しか知らないとピンとこないかもしれませんが外国ではあり得ます(例えばアメリカの場合はこちらの記事が参考になります.同姓/別姓以外にも選択肢があるようです).

もっともこの解釈だと、アスカにツェッペリンがないことの説明がややこしくなります.両親がツェッペリンなのに子がラングレーというのはどういうこと?という.これについては、仮に、父が○○・ツェッペリン=ラングレーという複合姓の場合だとして、その複合姓の一部を子に付けることが可能だとすれば一応可能になります.母が婚姻時に惣流=ツェッペリンに変え、父はツェッペリン=ラングレーのままと.そうすると、ツェッペリンを選んだ母が子にラングレーを付けるのは変化球すぎないか、という違和感が生じます.

ではもう1つの場合.キョウコが日独ハーフで父がアメリカ人の可能性を考えます.元々惣流=ツェッペリンの姓を持つ彼女がアメリカ人と結婚し(別姓を選択)、アスカにはそれぞれのラストネーム、つまり母の惣流と父のラングレーをつけたという解釈です(もちろん複合性の一部を子につけることが可能という前提で).

この説明は母娘でラストネームが異なることをクリアし、かつ先ほどのような不自然さがありません.したがって筆者個人としてはこの後者を旧作の理解としたいと思います.ちなみにこの場合、上記企画書の両親が日本人とドイツ系アメリカ人という設定は変更になったと理解することになります.

・ECの解釈について
ECではどうしてアスカのアメリカ要素を国籍としたのか.国籍は本編にない情報ですからこれはEC独自の解釈と考えられます.

まず、国籍制度には大別して血統主義と出生地主義の2つがあります(血統主義は両親の国籍で子どもの国籍を決める立場で、後者は生まれた土地で決める立場です).多くの国が片方を原則にして他方で補うといった制度になっており、例えば日本は血統主義を原則にして出生地主義で補っています.

そして出生地主義を原則とする代表がアメリカです.先ほどの解釈だとアスカは両親にアメリカ国籍保持者はいないけど、アメリカで生まれたためアメリカ国籍ということでしょう.

血統主義だと、両親にアメリカ国籍保持者がいたのでアスカもアメリカ国籍を取得したという解釈になります.もっとも両親のいずれが、あるいは双方がアメリカ国籍なのかはよくわかりません(企画書の「ドイツ系アメリカ」は知っていたでしょうからおそらく父親と考えたと思いますが).

なんにせよ、国籍は人種や民族とは異なる法的地位です.ECではラングレーを発端とするアスカとアメリカの結びつきを人種・民族ではなく国籍という法的地位と捉えたということになります.

さて、アスカの父を碇司令のようにユーロの司令として登場させた今回の仮説に、そんな無茶なという感想を持たれる方もいるでしょう.ここでは、そうでもしないとアメリカを大いに匂わせるジェイムズ司令を説明できないと私個人が気になっていることだけでも伝わればと思います.

ドイツ人の設定ならばミヒャエル、ベンジャミン、ウルリッヒなどもう少しそれらしい名前がありますし.またユーロ圏ならフランス人など候補はいくらでもいるはずなのに、あえてユーロ圏ではないアメリカの人物と思しき者を引いてくるのはなぜ?ということです.

蛇足ですが真希波・マリ・イラストリアスがイギリス出身なら、エヴァ仮説5号機に搭乗した際、どうして基礎言語を「はじめてだから日本語」に設定したのか…溢れ出る謎.

最後に小ネタを自分の過去ツイートから

25‘話はアスカの回ということが没タイトルからよくわかります.


今回は以上になります.最後までお読みいただきありがとうございました.

・参考文献
江川英文ほか『国籍法〔第3版〕』(有斐閣、1997年)

・アスカ特集第2弾→「式波アスカのオリジナル

・略語等→「エヴァ考察Q&A

画像:©khara/Project Eva.

※追記
(2022/2/8)
キョウコとユイについて若干の補足

(2022/11/6)
「5. アスカのパッパ(おまけ)」にラストネームから考えるアスカの両親等を追加.

(2023/1/5)
小ネタ『夏への扉』を追加

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