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名前で惑わされないで!って話

「皆、目を閉じて下を向いてくれ。残念ながらこのクラスに、

シューゲイザーがバンド名だと思っている

生徒が居るようだ‥。先生はな、犯人探しをしたいんじゃない。出来れば自分から申し出て欲しい。知らないのは罪じゃない、でも君達は知っておいた方が良い‥シューゲイザーは音楽ジャンルの一つだと‥!」

シューゲイザーをネットで少し調べると「靴(シュー)を見下ろしながら爆音でギターを掻き鳴らすロックの事」ナニコレいきなりロマンチックが止まらない。
ちょっとこの名前が詩的過ぎてジャンル名言われても、ん?ってなる。ロック、パンクの並びでシューゲイザー来る?来ないでしょー。明らか違うモンでしょコレ。むしろ、

デロリアン、ナイトライダー、シューゲイザー

のほーが断然納得出来るでしょうよ。


つまりこの名前の意味って動作の見た目だよね?自分の靴を見るようにって、音がジャンル名の由来ちゃうのん?
と、思ってシューゲイザーと言えば、みたいなバンド検索して聞いてみたんだ。

マイ・ブラッディ・バレンタイン

ちゅう世界3大シューゲイザーのしかも筆頭格らしい。んで、やっぱり聞いてみたらロックって根っ子のツリー図にはちょっと違うような気がした。

美しい民族音楽みたい。何か凄く長い音の繊維が何本も絡まり合ってる感じ。
コレってギター轟音かなあ?どっちかってーと繊細なギター音が丁寧に何重にも鳴ってるように聞こえるんだよ。もしかしたらライブで聞いたら違く聞こえるのかもだけど、均等な太さの音の糸を機織り機でギッチリ目を詰めた一枚布を織っている感じ。
だから楽曲の終わりに繊維が解けて細かなギターに戻る瞬間があるのだけどソコでやっと、あっやっぱりギターだったんだ。って納得できるんだ。


(ヤバい、音楽聞いてて意識が持ってかれるなんて初めてだ。
作業中に好きなアルバムをBGMとして流しっぱなしにしてるのはいつものコトなんだけど、仕事に集中してくるとフェードアウトしていくのは普通音楽の方だ。私は時折イヤホンから流れる音の事を思い出し口ずさんだりリズムに乗ったりしながらまた仕事に埋没していく、ソレが常の筈なのに。コレには本気でビビった。)

(普通どんなジャンルだろうがボーカルが目立つようになってて、音を撚り合わせて作った衣服を声が着ているイメージなのに、このマイブラは人の声すら音の繊維のひとつに組み込んでて一枚のタペストリーになっている感じなんだ。だから聞いてるコッチまで糸の一本になった錯覚をしてしまう。そー言うコトだと思う。)


さっき、シューゲイザーがロックの仲間とは思えないみたいな事を言ったけど、何回か繰り返して聞いてる内にちょっと見解が変わってきた。コレは材料はしっかりロックなんだ。ただ曲の造りが全然違う。
感傷的な名付けでこのジャンル自体も色々誤解受けてきただろーなぁ。

「先生、私達シューゲイザーをバンドの名前だなんて思ってません!」
「アベンジャーズの新メンバーのコトですよね!!」

うん、なんだかんだでそっちのがしっくり来る。

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