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ガチの人生改革記録だった【読書記録】鳥居ミコ 「いつもの自分がやらないほうをやってみる」

鳥居ミコ 「いつもの自分がやらないほうをやってみる」 (株)サンマーク出版

卯年が目前の12月中旬。
表紙のかわいいウサギイラストが目につきました。
カラーリングが白・黒・桃色と、いかにも20~30代女性をターゲットにした自己啓発系本らしい装丁。
スピリチュアルとか、引き寄せの法則とか。
それ系の女性向け雑誌記事まとめみたいなものかな? と
軽い読書のつもりで手に取ってみましたら。
すいません。
ガチでした。
重いです。

著者の鳥居ミコ氏は、弁護士かつ心理カウンセラー。
なかなか変わった経歴。法律と精神科って、あまり接点なさそう。

その著者が本の中で告白してくれる人生体験が、すごい。
イジメにあった小学生期。
母は今の言葉でいうところの、毒親。
こうあるべき、を押し付けられて育ち
18歳からは親から経済的に自立するためアルバイト三昧。過労で倒れる。
弁護士になってからも激務三昧と。
こうして概要だけかいつまんで挙げただけで、しんどさは伝わるかと。

そしてここからが書の本題。
著者が、どうやってそのしんどさを克服したのか。
そのメソッドが「いつもの自分と違うほう
いつもいつも同じほうを選んでいる、そこにちょっとストップをかけて
あえて逆をやってみる。
考える過程を挟むことで自分の中の思い込みや捕われに気づく、という仕組み。

普段、無意識でやっている自分の行動の、その行動原理は何だったのか。
それは過去に嫌な目にあったゆえの、防衛反応であり。
親から受けた影響であり。
自分が心の底で怖れていること。
起きてもいない最悪の結果ばかり予想して。
実は、自分で自分をカゴに閉じ込めて、苦しんでいる。

現実は、受け取り方次第で良くも悪くも思えるもの。
自分の思考のクセに気づいたなら、わざわざ苦しいほう、辛いほうの受け取り方を選ばないで。
現実を受け取る自分の心の、受け入れ条件を変えられたら
絶対に現実は変わっていく。


辛い思いをした人ほど、優しくなれる、なんてつい簡単に言っちゃうけど。
この著書は簡単じゃなく苦しんで悩み抜いて克服したからこその今なのだなと。
私、人生ペラペラな40代女子には想像も出来ない悩み克服記でした。
私はなんて恵まれていたんだろう。
実はこんなに幸せだったなんて。
自分のことって、じっくり考えてみて、何かと比べてみる機会が無いと
全然分からないものでした。

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