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Illustrator:スルーしがちなアートボード 7つの運用法!

 Illustrator初心者からベテランまでIllustratorを使うものなら必ず使うアートボード。使い方に関してはたくさん解説されていますが、日々のデザイン業務やイラスト制作などで「どう使えば楽になるかな」とか、「こんな使い方は面白そうだね」など運用に関してはスルーされがち。。。
一番最初にかならず使う機能だからちょっと見直してみるのはいかがでしょうか?
 今回は自分が業務でIllustratorを使用するなかで2020年今一番ベターな方法をピックアップしました!全部やる必要は無いですが一個でも日々に業務に取り入れて作業効率をUPして空いた時間でクオリティUPを図りましょう!

〈目次〉
①アートボード名付けのススメ!!
②アートボードがたくさんでごちゃごちゃ。。。そんなときは「再配置」!
③アートボードの中にアートボード。
④アートボードと画像書き出しの微妙な関係。
⑤ページもの作りにはアートボード。
⑥折加工にはアートボード。
⑦アートボードをまたいでフォーマットつくり。

〈その前に〉 制作物はアートボードサイズで作ろう!

Illustratorでチラシ・パンフレットなどを作る際は仕上がりのサイズとアートボードのサイズを合わせておくことをオススメします。
これに関しては数年グラフィックデザインに携わりIllustratorを触ってきた中で3つのメリットがあることがわかっているからです。

メリット① 入稿用pdf制作時に余計な手間がかからない。
メリット② 作業時のアートボード基準での整列に便利。
メリット③ 仕上がりサイズで確認できる。

【メリット①】
 2020年現在、印刷物に関して印刷会社では基本的にpdfでの入稿を推奨していることが多いです。これはpdfがOSなどの環境に関わらず、作成したデータのやりとりが可能なファイルだからです。仕上がりサイズがアートボードのサイズでない場合、pdfを作るときにアートボードを仕上がりサイズで作り直す余計な手間が増えてしまいます。またトンボに関してもpdf作成時に設定して付けられますので別個にオブジェクトを制作する必要もありません。ですので基本的な印刷物に関しては仕上がりのサイズとアートボードのサイズを合わせておくことと良いです。

アートボード_メリット1


【メリット②】
 印刷物の制作時には画像やイラスト、文字などをキレイに並べることが重要です。そしてその際使う機能が「整列」です。見た目で並べるのもいいのですが、慣れてしまえば「整列」機能を使うほうが圧倒的に早く正確に並べられます。この「整列」機能ですが、「アートボードを基準」として整列させることができます。紙面の端や中央に並べる際に非常に重宝しますよね?なので基本的な印刷物に関しては仕上がりのサイズとアートボードのサイズを合わせておくと作業効率がUPする上にクオリティUPもできてお得なのです。

アートボード_メリット2



【メリット③に関して】
 みなさんは制作しているチラシやポスターなどの制作物の仕上がりを見るときどうしているでしょうか?印刷できる環境であれば仕上がりサイズで印刷し確認するのが一番良いですが、ちょっとしたチェックの際にそこまでするのは面倒ですし何より紙もインクももったいないですよね?CC2020では「トリミング表示」「プレゼンテーションモード」など簡単に仕上がりサイズで確認できる表示モードがあります。ですがこれ基準になっているのはやっぱりアートボードなんです。アートボードを仕上がりサイズにしておくだけで表示の切り替え一つで確認できるのでおすすめします。

上記にメリットをあげましたが、現状デメリットは無いのかなと思います。
 また、どうしても余白を作りたい場合もあると思いますのでその場合の運用方法もお伝えしようとおもいます。

アートボードメリット③

次回より運用方法①「アートボード名付けのススメ!!」から紹介しようと思います。

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