Illustrator:②アートボードがたくさんで ごちゃごちゃ。。。そんなときは「再配置」!
アートボードの使い方で効率化を目指す「アートボード運用法」の第2回目です。機能としてはメジャーなものなのでご存知の人も多いと思いますが、挙動に関しても調べてみました。自分も意外なことがわかりましたので是非参考に。
基本的にCC2020での挙動でお話しますのでよろしくおねがいします。
Illustratorで広告を作る際に色パターンやレイアウト変更で複数のデザインを作ることがあると思いますが、その際にアートボードが複数あると編集作業や画像の書き出しをする際などに重宝しますよね。
1つ、2つ増えるぐらいなら多少配置がぐちゃぐちゃしていても気になりませんが、名刺制作などで更に多くのアートボードが必要になった場合、見た目の順番と「アートボードパネル」のアートボードの順番が違うなど管理も含めて大変になります。そこで、アートボードの整理に使える機能がアートボードの「再配置」です。
● アートボードの「再配置」
使い方は簡単で
①「アートボードパネル」の左下にある→のアイコンをクリック。
※「アートボードツール」使用時にいずれかのアートボードを選択すると「プロパティパネル」「コントロールバー」にも「すべて再配置」と表示されますのでそちらで実行してもOK。
②「すべてのアートボードの再配置」オプションが表示されますので、
ここでアートボーの
・「並べ方(レイアウト)」
・「右から始めるか左から始めるか(レイアウトの順序)」
・「縦列・横列の数」「アートボード同士のの間隔(間隔)」
・「整理する際にアートボード上のオブジェクトを一緒に移動させるか」
を設定します。
これだけで複数のアートボードが自動で設定したとおりに整理されるのでオススメです。直感的に設定できますので制作物に合わせて設定してみてください。
また、複数アートボードがなくても「再配置」はアートボードの座標も調整してくれますので、作っている間に「描画エリア」の端っこにアートボードを作っていたなんてときに、それを直すために使えたりします。
アートボードの「再配置」で「オブジェクトと一緒に移動」にチェックが入っている場合、
①オブジェクトにロックが掛かっていると移動しない。
②オブジェクトが非表示の場合移動しない。
③ガイドにロック状態では移動しない。ロック解除状態では移動する。
④複数のアートボードにまたがってオブジェクトが乗っている場合は、アートボードの順番が若い方が優先される。(面積ではないので注意)
⑤アートボードの周りに複合パスでアートボードを囲むように穴が空いているオブジェクトがある場合、アートボード上に乗っていないように見えても実際は透明のパスが乗っている扱いになるのでアートボード外にあっても一緒に移動する。
⑥アートボード上にアートボードが乗っている場合は、子のアートボードがオブジェクト扱いになるのか、親のアートボードについていってしまう。この仕様はアートボードの順位に依存しない。
⑦アートボードの親子関係はアートボードが完全に重なっていないと適用されず、はみ出しているアートボードは整理される。
上記のような動きをするのでご注意ください。通常使っていて気にした方が良いのは①〜③で、④〜⑦に関しては特殊な使い方をしない限りは大丈夫です。もしうまく行かない時があれば思い出してみてください。⑤〜⑦に関しては今回調べていて気がつきました。Illustratorは不思議な挙動をすることが多いのでこういうことを見つけるのも楽しいですね。
(まとめ)作業スペースの整理は作業効率の改善に繋がる部分でもあるのでぜひ日頃から取り入れて効率的に作業しましょう。
ちなみに掲載イラストに関しては練習も兼ねているんでデザインもまだ固まりきっていないのであしからず。。。
次回は、上記で少し触れましたが、「アートボードの中にアートボードを作る」アートボード運用法について考察したいと思います。
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