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楽しんでおいで

レッスンに来た生徒が教室に入る前に、親が声をかけます
「楽しんでおいで」
その言葉を聞くと少しドキッとします

遊園地や公園で遊んだ時に「楽しかった」と言います
また、コンクールで真剣にチャレンジした後に生徒が
「楽しかった」ということがあります
この2つの「楽しかった」の意味は少し違っていて

多分親はレッスン前に
「頑張ることを楽しんでおいで」と伝えているのですが
その言葉を受け取る子どもは
「何か楽しいことをしてくれる」と感じます

レッスンを受ける前に脳への認知が変わってしまうのです

受動態と脳動態で考えると
学びは脳動態であって欲しいのです
「私がピアノを弾けるようになるために楽譜を読む練習をした」
「私が指を動かす練習をした」

レッスン前に私は
「どんな項目をどのような経験で、
どのように効率よく身につけさせられるか」を
計画して生徒を待っています

親からの「がんばっておいで」の一言で
私の言葉が子どもに浸透してスムーズに計画が進むことが多いです
レッスンの後は
「今日はどんなところを頑張った?」
そう声をかけてくださると、達成感を確認することもできます

「頑張って」とい言葉を使わない時代です
頑張ってる人を追い詰めるからでしょう
「頑張る」という言葉の範囲が広いせいだと思います

ポイントを絞って応援をしてあげることが大切です
「自分を客観的に見られるように頑張ってみて」
「空を見上げて深呼吸する時間を取れるように頑張って」
とリラックスすることを応援もできるし
または
「テストの時間に集中できるように頑張って」
ここぞというところで本領発揮を促せるように応援することもできます

また、範囲が広いからこそ
子どもたちにも分かりやすい言葉になっていると思います
「今日は探検ごっこを頑張るぞー!」って言われると
なんだかその気になってきますね♪

何気なく使う言葉を少し置き換えるだけで
周りの人の心を変えることが出来るのなら
使う言葉は丁寧に選んでいきたいですね



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