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Nobody Can Stop Me

大村あつし
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作詞、作曲、歌、コーラス、演奏、録音:大村あつし

9カ月にわたり、34曲をアップしてきた「趣味の音楽」ですが、この35曲目で終わりとなります。
これまで聴いてくださったみなさま、本当にありがとうございます!

僕の人生の原点は間違いなくビートルズです。
そして、ベートーヴェン以来の天才作曲家であるポール・マッカートニーです。
この点は、U2のボノもまったく同様の発言をしています。
彼は、「ポール・マッカートニーの曲を聴けば、モーツァルトやベートーヴェンでさえひざまづく。ポールの曲は300年後の人類にも歌われているだろう」とまで言っています。

さて、そんな僕が「動いているビートルズ」を初めて見たのは中学1年生の夏休み。
当時は、インターネットはもちろん、ビデオデッキすらない時代でしたが、夏に隣の静岡市の文化会館で「ビートルズ・フィルム・コンサート」が開かれました。

詳細な金額は覚えていませんが、1,500円くらいで、「A Hard Day's Night」「Help!」「Let It Be」の3本の映画が観られて、さらには、人類史上初めて野球場で行われた「シェアスタジアム・コンサート」や、72%という驚異的な視聴率を記録したビートルズが初めて出演したアメリカの人気テレビ番組「エド・サリバン・ショー」まで観られるという、それはもう至れり尽くせりのフィルム・コンサートでした。

ただ、僕が一番記憶に残ったのは、「ロイヤル・コンサート」でした。
これは、1963年年末、すなわち、ビートルズがアメリカを征服し、たった1年で全世界を征服してしまう、その直前のコンサートということになりますが、この「ロイヤル・コンサート」には、女王陛下はもちろんのこと、ロイヤルファミリーや貴族などが観客席に詰め掛けている非常に厳かなコンサートです。

ですから、クラシックの音楽家など、多数の人が出演し、ビートルズもその一人として招待されたわけです。
すでに、この時点でビートルズは異例です。
女王陛下の前でエレキギターをかき鳴らしてロックを歌うなど、日本でたとえれば、天皇皇后両陛下の前でビジュアル系パンクバンドが演奏するようなものです。

司会者がそうした趣旨の説明をし、さらには、「コンサートの最後でジョンが放つジョークは、今なお音楽史に残っており、今後も永久に残るものです」と言いました。

ボクは、「ジョンはどんなことを言うんだろう?」と思いましたが、彼は最後の曲を演奏する前にこう言い放ちました。

「安い席のお客さんは拍手をしてください。それ以外の人達は、宝石をジャラジャラと鳴らしてください」

一歩間違えば、女王陛下の顔に泥を塗る、別の意味で人類史に残ってしまうジョークです。
しかし、観客は大爆笑。
女王陛下も笑っていました。

そして彼らが歌い始めたのが"Twist And Shout"
ハードなロックナンバーですが、ジョンが主旋律を歌い、ポールとジョージが1本のマイクを分け合って後追いコーラスをするという、最高に痺れる曲です(残念ながら、ビートルズのオリジナルではないのですが)

恐らくですが、13歳の時のこの原体験があったのだと思います。
ボクはずっと、「主旋律のあとを2声のコーラスが追いかけるロックナンバーを作曲したい」と思い続けていました。

そしてできたのがこの"Nobody Can Stop Me"です。
この曲では、ボクは「一人ビートルズ」にチャレンジしています。
また、歌詞は「ステージに立つ俺達」ということで、完璧に前述の「ロイヤル・コンサート」を意識しています。

すなわち、僕の歌に興奮しているのは、エリザベス女王ということになります(笑)

とても残念ですが、この曲で「趣味の音楽」は終わりとなります。
個人的には、トリにぴったりの曲だと思っています。

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みんなの視線突きささる俺の(フェイス)
みんなが耳を傾ける俺の(ボイス)
やがてホールは(エキサイティング)
こぶし突き上げ(シャウティング! シャウティング!)
夢が叶ったぜこの瞬間
I'm so glad to play the song of mine

いつにも増して激しいぜ君の(ダンス)
俺のハートも痺れちまう君の(ウエスト)
俺達さらに(エキサイティング)
声を張り上げ(シャウティング! シャウティング!)
夢にまで見たぜこの瞬間
I'm so glad to play the song with your dance

夢は夢 それが現実さ
(みんながいつも口にする)
だけれど俺は振り切るぜ
(Nobody nobody can stop me)

平凡がベストライフだね
(みんなの決まり文句だね)
だけれど俺は走り出す
(Nobody nobody can stop me)

逃しはしないこのチャンス
(This is a very good chance for me)

掴んでみせるこのチャンス
(This is a very)
good chance for me

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