見出し画像

趣味とお金の話

最近よく多趣味だね、と言われる。
自覚は無いけど、ゲーム、カメラ、アート関係(作ったり鑑賞したり)、読書、ヨガ、旅行…確かに他の人からするとそう見えるのかもしれない。

元からこんなに色々と手を出していた訳では無い。
(それぞれは好きで細々とやっていたけど。)
多趣味ということはそれだけ出費も増えるということ。だから以前はひっそりとゲームしている位だった。

唐突だが、私はFP2級の資格を持っている。
正式名称は「ファイナンシャルプランニング技能検定2級」。世の中のお金の知識を広く浅く学ぶ資格である。

FPの知識とは、大まかな項目として
①ライフプランニングと資金計画
②金融資産運用
③タックスプランニング
④リスク管理
⑤不動産
⑥相続・事業継承

この6つの項目で形成されている。

昨今だと、「②金融資産運用」は特に注目されている内容ではないだろうか。
老後2000万問題、少子高齢化、年金問題、所得の低下、世界と日本の格差、物価上昇デフレの進行など。これらの要因から若年層へ向けて、国が投資を推奨している。

iDeCoやNISAへの関心が寄せられているのは、明らかにこれらが要因である。

一時期、金融知識を付けたくその手の情報を発信しているアカウントを注視している時期があった。
(もちろん怪しい情報商材系ではなく、実際に金融関係の仕事をしている人、自身で投資運用をしてツイートしている人、世界経済の情報を発信しているアカウントなど。)

その中には、稼いだお金を(生活費を除いて)投資に回しているアカウントがいくつもあった。特に贅沢もせず、趣味や好きなことに使っている呟きはほとんど見受けられない。(投資が趣味になっている可能性もあるが。)

いわゆるFIRE(投資で稼いだ資産で早期退職する人達のこと)が流行っていて、実際にFIREした人の記事を読んだ。その人は真面目にサラリーマンをしつつ、基本的に無駄使いをせずに貯蓄と投資に回し、充分な資産が溜まったので早期退職(確か50代)したというもの。

素晴らしい努力だと思う。就業の苦痛から解放され、心穏やかに過ごせるなんて。

FIRE後はどんなことをやっているのか?という問いに関して、確かこう答えていた。
YouTubeで動物の動画を見たり、アマプラで映画を見たり…。

これはあくまで私の解釈だが、返答の仕方的に、はっきり申し上げて、暇つぶしの様に感じた。いや、もしかしたら立派なご趣味なのかもしれない。だか、ちっとも羨ましいと思えなかった。



金融情報を追うアカウントは今も残してあるが、最近は見に行っていない。
1年くらい前から、趣味のゲームをメインで呟くアカウントを主としている。そこでは皆、年齢関係なく、楽しそうに趣味を謳歌している。

まるで真逆の世界。
あまりのギャップに衝撃を受けた。

正直なところ、ゲームやグッズの購入などを頻繁にしているアカウントを見ると、そんなお金がどこから出ているのだろう?と思ってしまうこともある。
これは私の、先に語った背景が要因と考えられる。

実際、お金を使いすぎてしまうことも有るのだろう。ただ、楽しそうな様子を見ると、見ているこちらも心が救われる思いになる。

生活スタイルによって、趣味にかけられるお金と貯蓄のバランスは人それぞれ。
対し、若く体力のあるうちにしか出来ないことがある。恐らくそれはやる気や好奇心から来る、シンプルに「面白そう!」で行動する体力のようなもの。 

年齢を重ねると、この原動力が薄まってしまうのではないだろうか。そして好奇心を時には優先してあげないと、人生を楽しむことは難しい。
だからこそFIREの記事の方は、いざ自由になって何をすれば良いか分からない、楽しみ方が分からないジレンマを抱えているように見受けられた。

面白そう!やってみたい!という、興味ややる気のプラスの感情が楽しいに繋がった時、人は生きていて幸福を感じるのではないかと思う。仕事でちょっと嫌なことがあっても生きていけるような気がする、みたいな。

だからこそ、お金を闇雲に抱えるのではなく、自分のために使って欲しい、と今は思う。そうして使ったお金が心の豊かさに繋がり、時にはスキルとなり、自分に返ってくることを知ったから。


ただ、やはりFP資格を持っているものの意見としては、使いすぎには警告をしたい、というのも本音。

昨今の月収に対する平均貯蓄割合は約30%という記事を見かけた。これはあくまで平均。年齢や生活スタイル、家族構成で実際にはかなりのバラツキがある。だから30%というのは、個人的には気にしなくて良いと考えている。

ただし、個人的に10%は毎月貯蓄に回すべきだと思う。更にそれとは別に、3ヶ月間生きていけるだけのお金は保有しておくこと。仕事が出来なくなったら、ハローワークで失業保険の手続きを行うことも付け加えて。

(具体的なお金の貯め方でおすすめなのは、各銀行の自動積立定期預金サービスを利用すること。そして避けたお金はよっぽどの事が無い限り触らないこと。)

そうして、みなさまの生活がより豊かに、彩りが良くなることを願う。

おむ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?