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そのサッカーを疑え!

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2020年2月の記事一覧

これって4−3−3? CLのバルサを見てジーコジャパン時代の4−2−2−2を想起した

これって4−3−3? CLのバルサを見てジーコジャパン時代の4−2−2−2を想起した

 チームは毎シーズン、メンバーが入れ替わる。監督もだいたい2、3シーズンに1度の割合で交代する。チームを取り巻く状況は毎シーズン変化する。成績は上がったり、下がったり。2部に降格することもある。地元ファンはチームの変化をそのつど、受け入れながら応援を続ける。そうした宿命を抱えている。

 その点、第3者的な立場のファンは気楽だ。嫌になったら止めればいい。いつでも心変わりできる。レアル・マドリーファ

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独自の視点で選定したJ1リーグ18チームのスタジアムランキング<前編>1位に輝くスタジアムはどこだ?

独自の視点で選定したJ1リーグ18チームのスタジアムランキング<前編>1位に輝くスタジアムはどこだ?

 開幕したと思ったら、新型肺炎の影響で延期が決まったJリーグ。この影響がいつまで続くか定かではないが、この中断を、再開に備えて、今後の観戦計画を練る時期に当ててみてはどうだろうか。観戦に行くならどの試合に行くべきか。シーズン初め、アウェー観戦の計画を練る人は多い。対戦相手および試合が行われる都市の魅力度に加え、スタジアムの善し悪しもその際に欠かせない要素となるはずだ。

 サッカーはできればよいス

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4-3-3化が進むJリーグ。気になるピッチの4箇所で発生するウイング対SBの関係

4-3-3化が進むJリーグ。気になるピッチの4箇所で発生するウイング対SBの関係

 FC東京、川崎フロンターレ、サガン鳥栖は、今季布陣を4-3-3に代えてJリーグの戦いに臨んでいる。3-2-2-2が予想されたヴィッセル神戸もACLに続きJ1の初戦でも4-3-3を使用した。さらに、横浜F・マリノス、清水エスパルス、横浜FCも、ウイングプレーヤーをフィーチャーした4-2-3-1を使用する。

 昨季、横浜FMがJ1を制し、そこで右ウイングとしてプレーした仲川輝人がMVPに輝いた。そ

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日本サッカーに必要なのは守備的ではない攻撃的な3バック。その定義とは

日本サッカーに必要なのは守備的ではない攻撃的な3バック。その定義とは

 森保監督が次の代表戦で使用する布陣は3バックか、4バックか。見どころのひとつだと思う。4バックに戻すのではないかと漠然と予想するが、根本的な問題として、よく分からないことは、森保監督が何を基準に3バックか4バックかを選択しているか、だ。森保監督にとって3バックと4バックを隔てる境界線は何なのか。

 さらに、これまで4-2-3-1と4-4-2の2種類を使用してきた4バックに対し、3バックはなぜ3

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タッチラインの数メートル内側に仮想のラインを引いてみる

タッチラインの数メートル内側に仮想のラインを引いてみる

 採用する布陣が異なるA対Bの一戦で、ピッチ上に発生した(する)傾向を、布陣図上に落とし込みながら語ろうとすれば、目はAB両軍選手の配置がズレている箇所に向く。そして「Aはワンボランチの脇が狙われやすいですね」とか「Bは3バックの両サイドが狙われやすいですね」などと、各所に発生する数的有利、不利を探り、分析や予想の材料にしようとする。

 たとえば、森保ジャパンが採用する3-4-2-1と水と油のよ

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