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理科目線が生きる場所

 理科の原理や法則や公式は、自然をそのまま表したものではなくて、モデルである。理科の練習問題や試験問題は、モデルをもとにしたシミュレーション。そのように受け取ろう。
 現実の自然はたくさんの要因が複雑に絡まっているが、そこからある要因を抜き出してシンプルにモデル化したものが理科。だから、現実そのものではない。そして学習・学年が進むにつれてモデルが変わる。モデルが変われば、シミュレーション結果も変わる。理科とはそういうものなのである。

 さて、理科を学ぶことが、将来何につながるかというと、理学や工学を挙げるより、私は経済学とプログラミングを挙げたい。複雑怪奇なお金の世界のある部分を抜き出してモデル化して、条件を変えながらシミュレーションするのが経済学。実現したいこと・コンピュータにさせたい動きをモデル化して、コードを書いてシミュレーションするのがプログラミング。
 そのように考えると、理科は文系・理系を問わず、とても大事な教科だと言える。

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