東ティモール・コーヒー・ツアー
東ティモールでコーヒー産地を訪ねる旅6日間 + 帰りにジョグジャカルタ観光2日間。2015年夏。これ以来、コーヒー豆の自家焙煎するようになりました。
コーヒー豆ができるまで
今回の旅の目的は、東ティモールでのコーヒー収穫。コーヒーの実を摘んで → 果肉を取って → (乾燥は省略) → 殻をむいて → 炒って(焙煎) → 挽いて → 品評会 までやりました。
銀杏で説明しましょう。イチョウの実の果肉の中に種があって、種は堅い殻で覆われています。殻を割ると、その中にあるのが私たちが食べる銀杏です。
コーヒーも同じです。赤い実の果肉を剥がして(写真右中)取り出した種は堅い殻で覆われています。この状態でしばらく乾燥させます(写真右下)。乾燥したものを、出荷する分は首都ディリの加工場に送って殻をはがして選別して袋詰めし、家庭で消費する分は杵と臼で種の殻を取ります(写真左下)。これが生のコーヒー豆で、この状態で日本に届きます。生の銀杏と同じ段階ですね。
銀杏ならこのあと茹でたり焼いたりして食べますが、コーヒーの場合は炒って挽いて湯を注いでようやくおいしいコーヒーの出来上がりです。
子ブタのさばき方
東ティモールのコーヒー産地、マウベシ郡ルスラウ村にて。同行者とお金を出し合って、村人から US$70 で子ブタを1頭買った。高いのか安いのが分かりませんが、結局のところ村人にさばいてもらって料理してもらって、最後には村人も一緒に食べたので、US$70 という金額が高いのか安いのかますます分かりません。
再現しましょう。まず血を抜いて、皿にためる。続いて表面をあぶって毛をそぎ落とし、骨もろとも小さく切り刻む。内臓もきれいに洗って切り刻み、血を流し込んで煮込む。それを再び皿に盛る。全部で5品ほど出来上がりました。
… と、ここまで書いてきて気づいたことがある。皿の上にチョン「 ’」、それが血だ。これはつまり、「したたる滴を皿で受けとめる」様子を表している。ふむふむ、そういうことだ。
なぜそんなことをするかというと、それも食料になるからです。ルスラウ村に限らず、古代中国でも昔の日本でもそうだったのでしょう。子ブタののど元に刀を刺した瞬間から、流れ出るものを全部皿で受けとめる。その光景こそが 血 なのです。
意外と近い東ティモール
東ティモールの首都ディリ市内のレストランのメニューです。
① はお茶の葉を炒め煮したもの。味わいは確かにお茶の葉のようでした。
② は納豆を固めたもの。煎餅に近い歯ざわりですが、匂いは確かに納豆でした。
③ は豆腐。日本のほど柔らかくもなく、なめらかでもないが、確かに豆腐。
意外と日本と近い食文化のようでした。
ディリで泊まったのはディリ・ビーチ・ホテル。最低限の設備のある質素なホテルで、東ティモールに到着した当初は「NGO主催のスタディー・ツアーだからまぁこんなもんかな」と思ったが、3泊4日で山間のコーヒー産地を訪れてからディリの同じホテルに戻ったところ、ディリ・ビーチ・ホテルが高級リゾートに見えた。ちょろちょろのお湯シャワーがうれしかった。
火口を見下ろす空の旅
マウベシのポウサダ・ホテル
◇ ◇ ◇
〜 アジアで学びの旅 〜
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