マガジンのカバー画像

医学の話

44
本
運営しているクリエイター
松田 律史
松田 律史

松田 律史

未だに分からないことだらけだ

未だに分からないことだらけだ

とある日の呟き、若者と話していてポロリと。聴いた側の随分驚いた風の顔が印象的だった。

謙遜でもなく心の底から思う。突き詰めて突き詰めても突き詰め切れず、分からないことばかり目につく。人類未踏の話題もあれば、単純に努力が足りないだけのこともあり、一生をかけても、それを繰り返しても、到達できない最果てがあるのだなと思う。

まぁ、ただのぼやきなので、そんなに壮大な話は想定していなかった訳だけど。一重

もっとみる
松田 律史

松田 律史

Time is life

Time is life

初療で心に刻むフレーズ。時折する、悔しい思い。初療の5分10分は、命取りになり得る。

カテはタイムアタックじゃない。でも、来院から止血までの時間を前倒す事で確実に救える命がある。だから、必ず自分のレコードを気にする。

早かった、早くなった、レベルを確認するだけなら、ただの自己満足だ。何処に無駄があるか、どうすれば記録を縮められるか、そう思いながら記録を読む。無駄が無いなら、何故このレコードなの

もっとみる
松田 律史

松田 律史

臨床研修オリエンテーション覚書

臨床研修オリエンテーション覚書

今回やれた事、やれなかった事、やるべきだと感じた事などをまとめて、策を練ってみた。

1.医師人生のオリエンテーション
　僕は臨床研修で人生が決まるとは思わない。正確には研修病院の良し悪しだけで決まるような簡単な人生じゃないだろう、と言う気持ち強い、と言うところだ。その一方、未来の医療を担う若者の大事な時期を預かった、と言う自覚と責任はある。
　その意味で、研修修了後に期待する姿を明確にしたい

もっとみる