「うん、のらりくらりとね〜」
この先どうしたらいいかわからない時に吐く私の逃げ台詞だ
大学を卒業したとでもなると、友人と挨拶代わりに就職活動について近況を報告し合う
いろんな話を聞く中、自分には何も話せるようなことがないことに少し焦りを感じた
それから職探しをしようと夢物語に没頭する
プログラマーになりたいとか
探検家になりたいとか、、、
そして、そもそも新卒っていう基準で一斉に雇用する仕組みなんなの、や
ESで書いたこともう一度面接で説明するくだりいる?とか勝手に怒り出す
果てには初めに感じた焦りを忘れて、趣味に囲まれた毎日を送る
ニートってこうやって爆誕するんだろうなと感じた
そんな趣味に夢中になっている中でも、ふと職がない焦りを感じつつあった私はウシジマくんを読んで自分を戒めようとした
本当にハッとさせれる
消費者金融に手を出し始めたらもう終わりだ、、、
自分の奨学金の返済ってちゃんと利息だけじゃなく元金も含まれてたっけ、、、?
さらに焦りを感じてから面接を繰り返すも、イマイチ上手く返答できなくちょっと憂鬱になった
SNSには就活関連のコツなど、イケイケ✨ギラギラなビジネス臭を漂わせる当てにならないような動画ばかり流れ込んでくるようになった
中には俺は内定ゼロだぜっ!と少し自嘲気味ながらも俺やりたいことあるんでっ!と自慢げに言ってる人もいた
自分はこうはなりたくないってちょっと思ってしまった
そんな中携帯に1通のメールが来た
「おめでとうございます!ご応募の結果、あなたは面接に招待されました!」
教授に勧められたインターンシップ先からの知らせからだ
応募の中には自分で作った動画があった
「自分らしさや特徴」がテーマだったので自分ってこんなもんでしょというような具合に仕上げた
これがダメだったら、この会社は自分に合ってないんだって思うようにした
その動画だけを重要視しているわけではないが、なるべくかっこつようとしないで書いた履歴書諸々を評価してくれたのは素直に嬉しかった
それから面接では、今までの面接より手応えがあったのを覚えている
結構正直にいい事言えたな
でもあまり期待しすぎないようにしよう
数週間後会社からメールが来た
「おめでとうございます!あなたは最終候補に選ばれましたので、今後の日程がほにゃらら〜」というものだった
しかし、最後の文に「最終候補でも内定が確定するとは保証できません」と書かれていた
普通にヒドイ
大体の応募者はその通知を受けた1ヶ月後に内定が確定するのだが、そこまで待たせておいて内定もらえませんでしたのオチとか最悪すぎる
しかも保証できないと言っておいてその1ヶ月後の日程にオンラインでパーティをして最終候補者のみんなを祝福すると言っていた
まだ内定者1人も出ていないのに?!
頭の中の出川が「お前はバカか」と言っていた
そしてその1ヶ月後、不安に苛まれながらもパーティに参加した
そのパーティの間一体何を話すのだろう
と参加していくうちに分かったことは
過去にそのインターンをした人たちの自慢話だった
「私なんて去年のこの日に内定を通知をもらうはずだったのに貰えなかったの〜」
めっちゃ参加者煽ってくるし
え、やっぱもらえない人いるんだと思ったし余計に不安感が増した
「でも4月には結局内定もらって○○会社で働いたのはいい思い出〜」
心底なに聞かされてるんだろうと思った
こんな感じの話を1時間半あまり聞かされていた
ありとあらゆる自慢話や武勇伝を聞かされた後
ついに内定の通知が来た
インターンではあるが、何か自分がこれからどうなっていくのか道しるべ的なものが見えてきたようで嬉しかった
とにかく安心した
ニート脱却!
また半年後自分はどうなってるかわからないが
なんとか生きていけるように
のらりくらり頑張っていきたい
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