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情報を発信しているのはどういうタイプの人物なのか?

MBTIや16personalitiesなどに触れるようになって以来、少し考えていることがある。その情報を誰(どういうタイプの人物)が発信しているかということだ。

昨今においては、あらゆる世代がジャンルを問わずネットを通じて情報を発信することができる。誰が何を誰向けに何のために発信しているのかというのは重要な要素だ。中には有料のものもあるだろう。情報を見極めることが大切だ。ちなみに、僕のnoteの一部の記事は全部読まれると気恥ずかしいので有料にしている。

いきなり話がそれたが、この記事で特に触れたいのは上記のようなことではない。

僕が特に気にしているのは、AmazonなどのECサイトのレビューだ。僕はAmazonで年間数十万円ほど利用しており、初めて購入する商品は購入前にレビューがあれば読んでいる。

発送業者の不具合など、明らかに商品と関係ないレビューが紛れているとうんざりするが、参考になるものが紛れていることもある。

僕が、購入しているのは日用品やガジェット系、書籍が多いと思う。
中身や効用、使い勝手がある程度わかるものは特にレビューを見なくてもいい。レビューを見る頻度が高いのは書籍だ。

少し例を挙げると、数年前に芥川賞を受賞したとある作品をAmazonで購入して読んだことがある。レビューは数千レビューあり、平均星4程度の作品だ。高評価といっていいレベルだろう。ネタバレに気を付けながら作品のあらすじと読者のレビューを見ながら購入を決めた。芥川賞作品が面白いのかという意見はおいておく。

出だしはまあまあ面白いのかと思ってと読み進めていったが、総評としてはよくわからなく面白くなかった。読み終わって思ったが、ページ数が少なく値段が文庫のわりに高かった。1ページ16円ほどである。読了後、レビューをじっくり読んだが、○○な人間のことをよく表現できているみたいなものがいくつかあった。僕には登場人物の行動原理や心情が理解不能であったし、まず文章が読みにくかった。

高評価の作品でもこういった事例が多々ある。人間の感性なんて一人一人違うし、僕の感性のずれや知識不足により、面白くないと感じることは当たり前といえばそうなのだが、対価を払っている以上、極力その作品を楽しみたいとは思う。

理想なのは、身近な人となりがわかっている人やブログやSNSである程度の人物像が判断できる人がおすすめしている作品を購入することだ。

上記は、僕とタイプや感性が近いであろう人のことを示している。

メリットは、大外れは少なくなる可能性があることと似たようなタイプの人がおすすめするもの(僕が好きな可能性が高いと思われる。ただ、僕のようなタイプだと広く浅くより、狭く深くなので好きなジャンルが被らない可能性もある。)に触れることで、より好きなジャンルを深く知ることができるということが挙げられる。

一方、デメリットは人の情報を鵜吞みにし過ぎて自分の感性が失われるかもしれないということと、他のまだ見ぬ面白いジャンルに触れる機会が減ってしまうかもしれないということが挙げられる。

書籍に限らないが、友人や家族に勧められた、好きな芸能人がおすすめしていたなどで何かを購入することは大いにあるだろう。

上のデメリットはさておき、僕が思っているのはECサイトのレビュワーの情報があればいいのにということだ。ここで冒頭につながる。

個人情報を載せるのは嫌だという人もいるので簡単なものだと、「自分はIxTPです。」みたいな情報があると便利だと考える。

noteの記事を見ているとタイプの先入観に引っ張られて、あのタイプとは相性が悪く自分とは合わないとか、まともな思考ができなくなっているような人もたまに見受けられる。また、タイプだけで人を決めつけるのはおかしいとは僕も思っている。しかし、ここは僕の興味本位が勝つので一度お試しで、sその人のタイプを示すような情報があるレビューを見て、面白そうと思った作品を購入してみたいものである。仮に面白い作品でなくても、◯◯タイプが評価しているのに僕とは合わなかったなとはならないつもりだ。

僕(IxTP)が実演してみる。心理機能がどこまで発達しているのか、どの程度のIxTP(振り切っているのか、あるタイプの中間ぐらい)なのかみたいなのはあるがここではおいておく。また、年齢や立場などもある程度は参考にはなると思うが特に触れないことにする。

僕はIxTPです。僕がおすすめする作品はコンビニ人間(著:村田沙耶香)です。

主人公は同じコンビニで18年間働く36歳の女性である。幼稚園の頃、公園で死んでいた小鳥を見た主人公は父親が焼き鳥が好きだからその小鳥を焼いて食べようという発言をして、周囲をぎょっとさせることがあった。他にも常軌を逸した行動をし幼少期を過ごしていた。自分が何かおかしいことを認識はしていなかったが、周囲の状況から両親を悲しませないようとして、必要なこと以外の言葉をしゃべらず自分から行動しないようになる。その傾向は大学生になっても変わらずだったが、コンビニでアルバイトを始め、主人公は今まで自分が教えられてこなかった普通の表情や声の出し方を学び、身近な人間の人格をトレースし、自分を形成していく。その中で、初めて世界の正常な部品としての自分が誕生したと実感することになる。その後、この世界は機能不全世界だというコンビニの新しいバイトとして採用された同年代の男性と出会う。ここからは、もうひと悶着以上あるのだが、ここからがさらに面白い。ざっと途中までのあらすじはこんな感じである。

主人公と男性はこの作品内で異物として描写されており、自分たちが異物であると、感じ方の度合いは違うがそれに葛藤している様子も見られる。2人の考え方は対照的だが自分たちがいる世界と一応戦おう(向き合おう)としているように思う。しかし、主人公は途中までは味方のようにふるまっていた主人公の妹からも終盤にはその異常性を我慢していたと告げられることになる。また、最後にはコンビニで長らく働き続けた主人公の想いが吐露される。異物はより強い異物に飲み込まれるような描写もあるが、この作品のメッセージはそこではないと思う。世の「普通」に対する抗いのメッセージのようなものを僕は感じ、そこを面白いと思った。ある意味リアルであり、労働や人間関係(契約)、生き方、幸せ、人間の在り方についても触れており、現在でもこの作品の登場人物のような考えを持つ人は現実世界にもいることだろう。テンポよくすらすらと読める作品だった。ページ数もそれほど多くなく、普段読書をしない人にもお薦めです。普通に違和感を感じている人はぜひ。

ちなみに、マガポケという漫画アプリで連載中の阿武ノーマルという作品もコンビニ人間と似たような雰囲気を僕は感じとっており、今現在お薦めします。」

レビューは以上。どうなんだこれは?中々うまくできない。自分ではよくわからない。


話は変わるが、情報は誰に向けてそれを発信しているのかも気にしなければいけない。

SNSやブログで情報を発信している人の中には、ビジネスの場として考えている人もいれば、承認欲求が高い人、共感が欲しい人、構って欲しい人、人とのつながりが欲しい人、愚痴を吐き出したい人、情報を提供したい人、アドバイスをしたい人、善意をもって発信している人、悪意をもって発信している人、ちょっとそぐわないかもしれないが議論がしたい人など、その目的は様々だろう。

僕のnoteの記事だと、特定の誰かに向けて情報を発信しているわけでなく、日頃考えていることや思いついたことを記事にして記録として残そうとしている。刺さる人に刺さればいいなぐらいの気持ちで書いており、こんな考え方の人間がいるんだぐらいの気持ちで見てもらえればいいと思っている。で、刺さったらニヤッとしてもらいたい。スキをもらうと、その記事のどういうところが刺さったのか気になるが簡単に確かめるすべはない。

IxTPの僕はコンビニ人間と阿武ノーマルをお薦めします。
この記事を見てコンビニ人間を購入した方がいれば参考までに教えてください。




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