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きみは僕がいなくても....

トレンディドラマ時代の頃から、こういったことを言われる女の対局には、大抵、有森也実さんや小西真奈美さんが演じるような「儚げ女」が存在する。今でいうなら森七菜さんのような健気で愛嬌があるポジション「つい守ってあげたくなる女」というのが、いつの時代も定番だ。

そういった女性は案外多いように思われるが、自分はその対局にいる。
40も過ぎて、おひとりさま生活を長く過ごすと、そう簡単にいまさら儚げな空気も漂わなければ、健気さなんてとっくに消費し尽くしてしまっている。

今回は深く触れないが、わりと真面目にトータル4年ほど婚活をしてみたが、結局おひとりさまの現在。この年になると、皆そうなのかもしれないが荒波に揉まれすぎて、脳はフルリアリティ、全身は生活感に塗れ、それらが滲みでた私は相手方のイメージ(先入観)に思ってもみないギャップという名のダメージを時間差でもたらすようだ。

ものすごく省略すると結論は、ほぼタイトルの通りの展開になる。

もっと甘えてほしい、頼ってほしい、ひとりで決めないで、会いたいやさみしいはないの?そういった場合、オプションとして焼きもちや束縛、独裁的なものが伴いがちなこともまた1つ私のパターンである。

ひきつった表情に加え、私の脳内ではドリカムの『好きだけじゃだめなんだ』が流れるといった顛末。友だちには「本当に好きだった?」と聞かれるが、婚活なるものはそこらへんで生じる自然恋愛とは真逆で人工的に始まる上に利害関係がないものだから、思い入れるまでに時間を要するのは仕方がない。こんな展開に慣れてもダメだが、慣れてしまったので婚活をあっさり、やめた。

プライド山の標高高め系男性が多かったため、私が何か切り出す前に息つぐ間もなく、決め台詞かのタイトルのようなことを言われる。または何も言わせず遠回しに、言い去っていくというのが定番になった。

そんな私は、いまだ放牧してくれる人がいいわ〜と言い続けている。


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