宇宙なんて見たことないくせに
『ママ!きょうUFOみたよ!』
『えっ?!ほんとに?』
『ほいくえんで、山のむこうにぴゅーんっていったのみたよ!』
*
息子のUFO目撃談はうそかまことか定かではないけれど、私は宇宙の話が好きだ。宇宙。ミステリアス!
小学校の時、先生が好きな言葉をかきましょう、と言ったので、私は『宇宙』と書いた。『一生懸命』とか『やればできる』とかそういう言葉がきっと正解だっだのだろう。
私の言葉を見たAくんが、『図工』とかなんとか書いて先生に書き直しを命じられていた。(先生はなぜか私には何も言わなかった!)
なんで『宇』と『宙』を充てるんだろう。ウチュウ、という響きも。今でこそ衛星からの写真があるけれど、『宇宙』なんて昔の人は誰も見たことないくせに。
『宇宙』という言葉は謎めいていて、考えれば考えるほどわからない。 そこが好きな言葉たる所以なのだ。
すべての真実を知るより、謎はあったほうが、きっといい。
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