おじさんによる女性総合職という呪い
君は総合職なんだから。
総合職として……一般職じゃないんだから……
これまで数々のおじさんたちに色々なパターンで、君は女であり、普通の女性が就く一般職ではなく総合職で入社しているんだから、人一倍頑張るのは当然!みたいなことを言われてきた。
私がたるんだ会社員だからそう言われるのであれば、はあそうですか、としか思わない。けれどもそれは入社して間もない頃から頻繁に何度も何度も繰り返し念押しされてきたのだ。
考えてみてほしい。
男性は幸か不幸か選択肢がない。大卒でサラリーマンになろうとして一般職で採用してくれる会社はほとんどないだろう。否が応でもほとんどの人が総合職として社会人になるのだ。
一方、女子は違う。たくさんの選択肢の中で、何かしらの決断をする。総合職であっても一般職であっても、どちらが自分に向いてるのか、どういう人生プランなのか、どちらなら採用してもらえるのか、色々考えて就活なり転職なりするのではないか。
正直、何の決断もなく総合職に就いてる男子よりも女子の方が、何倍も総合職とは何か、総合職はどうあるべきかについて考えてきているのではないかと思う。
おじさんたちはこの点について思いを馳せたことがあるだろうか。
男性も女性も関係ないといいつつ、自分のなかでやはりこいつは女だ、という意識が冒頭の呪いの言葉に繋がっているのではないか。
おじさんよ、女総合職をナメもらったら困る。私の人生にほんの少ししか関わっていないおじさんに言われなくてもこちらは日々自問自答しているので、ご心配なく。
まだまだおじさんとの戦いは続く。
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