ビビリログ004[完]

ummmm…
痛ぇんだよなぁ…

これが明日の退院を控え、最後の夕食を完食した男の正直な感想だ。

そう、すべてが終わったワケではないようだ。
が、もう、いいや。

自分用に手術から退院に至るまでの記録を残そう。

手術は2023年07月27日(木)。
入院はその前日の26日(水)の午後1時。

…なっがい…
おじさん一人、六人部屋で過ごすには、なかなかにハード。

入口を上として、
左上(以下①)におじいさん、
右上(以下②)は詳細不明おじさん、
左中(以下③)に私、
右中(以下④)は空き、
左下(以下⑤)に羽振りのよさそうなおじさん、
右下(以下⑥)に横柄なおじさん
と、加齢臭とミドル脂臭ががっぷり四つで組み合う、
夏場所以上にハードコアな空間。

一日目は夕食後、絶食。
翌日朝7時以降は絶飲食。

朝1の手術だから予定のズレようもなく、
予定通りにお迎えが来て、ストレッチャー(?)に乗せられ、
抗う余裕も持たせてもらえず、手術室in。

そのままの状態で予備の麻酔ガスみたいなものが吸わされる。

あー、あの、あれ、あれよ。
ボンドの臭気みたいの。

いいにおいでは全くないけど、
いやでもない…

あ、ええぞ、ええぞ。
ぼんやりしてきた…

これ、合法にしてくれれば、
ドラッグなんてやる人がいなくなるんじゃ…

まで、記憶がある。

とてつもない喉の違和感で起きる。

うんわ、喉 痛っったい…
水水水水…
だーめだー…思い通りに体が動かない…
…え~…何本パイプ出てるのん今…
AKIRAのじいさんみたいになってない?

結局、点滴が左腕、ドレインが背中、ち〇こに悪名高きカテーテル。

1時間半くらいで終わると聞いていたが、時計に目をやると午後2時過ぎ。
約4時間半の手術だったようだ…
先生ありがとう。

なんて、どうでも、いいと、思えるくらい、
しんどい、
しんどい…
しんどいィィィイィィィィィ!!!!!!

とてつもない頭痛と手術の切り傷、
元からの左ケツ、左モモ、左ふくらはぎ、
横向けに寝ることを禁止された状態。

ただただ痛みに耐え、少し寝られたと思ったら、
生きてるかの確認のために来る看護師にイライラ
の無間地獄。

夜中(多分)につらすぎて、二度と手術などするものかと心に誓う。

…zzz…

翌日…

また起こされる…
???んぁ?

朝食ですよ~♪って喰えるかぁぁぁ!
ジョアとモモ缶の刻んだやつを2口食べただけでギブ。

昨日の夜、⑤⑥が頼んでいた氷枕を頼んでみたら、
嘘みたいに寝ることができた…
昨日の夜、伝えることができれば…
ZZZ…

あああ、次起きたら昼ご飯。
寝たら喰えるぅぅぅ!

そこからはひたすら痛みに耐えながら
寝て食べて、薬飲んで、寝て…
徐々によくなるのであった。

しかしまぁ、
ナースステーションから遠い
おじさん部屋っていびき率高ぇ。
2重奏、3重奏が発生する。
耳栓持ってきてよかった…

数日たって、④に青年が入ってきた。
インターハイ、サッカーなどのワードが聞こえる。

次の日、②の人がアウトし、外国の方が来た。
事故で救急搬送されたようだ。

…二人とも私より先に退院していった…
えぇぇ…めちゃメンタルやられる…
俺、自分で手術にしたのに、めっちゃ入院してるやん…

②が外国人の時、めっちゃきつかった。
くそ狭い部屋で香水をぶっぱなしやがった。
飯食う場所で香水はないぜぇ…

だから、退院した時とてもうれしかったのを覚えています。

…ぷ~ん…

あ、香水って使っていいんだ!と思ったのか
⑥のおっさんがその後香水を使いだし、いらだちと、
それまで使ってなかったのに、使いだしたダサさへ憐れみと、
こういう大人になってはいけないよ…の自戒を込めて。

①の方が生活保護を受けていて、クーラーが修理できず、毎年熱中症になっているらしい。

⑤の人は土方のえらいさんなのか、下品な見舞客がひっきりなしに、
コロナのルールを守らず長い時間いる。

⑥の人は頻繁に入院しているようで、なれなれしい態度で看護師に接する。
医者や看護師の言うことを聞かず、
横着を繰り返し、よくない状態をわざとキープしているような入院生活をしている。

もう少し詳細に面白おかしく
何話かに分けて日々の機微を記そうとしたが、
だめだ、体力が戻ってない…
寝たい…

思い出しても、書かないと思う。
今の時点ですでに”どうでもいい”ことになりつつある。

もう、帰ってきません。
腰が悪いので、頭は下げられませんが、ありがとうございました、

…来週も来ます…

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