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シンガポールで感じた、絵も言語なんだよなって話

昨年の夏にシンガポールへ行った。
宿泊した場所はチャイナタウン!

建物が可愛い~!

シンガポールは東京と同じくらい綺麗で治安も良かった。
(都市部しか行ってないからもしかしたら田舎のほうは差があるかもだけど)
到着して1日目の夜、近くにあったショッピングモールでアジア料理を食べた。
ら、めっちゃ辛い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

確かチャーハンっぽいものを頼んだのだが、もう辛くて食べれたものではなかった。びりびりとした刺激が強い系の辛さで、私と弟はギブアップ。
たまたま隣に入っていたサイゼリアに私と弟の子ども二人だけで行くことに。

サイゼリアだーーーーーーーーー!!!!

オーダーするための英語に自信がない中、お店に入る。
入口に立って店員さんにハンドサインで「2!2!」とすると手招きされてテーブル席に案内された。
注文どうするのかな と不安だったが、ピンポーンと押す用のボタンがあった!
メニューは日本と同じものもあり、違うものもありという感じ。
弟は何を頼んだか忘れたが、私はタラコとブロッコリーのスパゲティを注文。何て言えばいいのか分からず「This one and this one and yes, that's all」としどろもどろになりながらメニューを指さして注文。

ドイツに行った時は、お店のメニューは基本写真なしで、どれが主食でどれかサラダなのか全然分からなかった記憶があるので写真付きのメニューはありがたい。

店員さんは私と弟が観光客という事を察してくれたようで、優しく対応してくれた。
慣れない環境で優しく対応してもらったことに感動する私。
めちゃくちゃ緊張してたので、本当にうるっときた。

注文したものは思ったよりすぐ来て、ぱっと食べ終わった。
たらこスパゲティはほどよいぐらいのピリ辛で美味しかった!現地に住んでいたらリピートしただろう。てか日本でも同じ味出してくれんかな。

食べ終わった後、どうにかしてスタッフさんにありがとうと伝えたいなと思った時にあることを思い出した。

2022年に自分が秋葉原のサイゼリアで働いていた時に、あるお客さんが味の感想とスタッフへの褒めを紙に書いて残しておいてくれたことだ。
パートさんが「見てー!これ!」と言って見せてくれたメモ用紙に、達筆な字で「サラダが大変美味しかったです。スタッフの方も、忙しいであろう中笑顔で対応してくださりこちらまで嬉しい気持ちになりました。」的なことが書いてあった。

そうだメモ用紙だ!と思いリュックの中をごそごそと探す。メモ用紙が…ない…絵描きなのにスケッチブックの1枚も持ってないなんて!!!
なぜか分からないがペンは沢山入っていた。(笑)

紙っぽいものがカロリーメイトの箱しかなかったのでびりびりに破って用紙にする。(パワーーーーー!!!!!!!!)

そこにThank you for the delicious meals!と書いてカードを作った。
が、何か足りていない気がする。

そうだ!せっかくだし日本のキャラクターでも書こー!とピカチュウを書き足した。
弟はドラえもんを書いていた。

どの店員さんも優しかったので、ありがとうの気持ちが少しでも伝わればいいなーと思いながらカードをテーブルの上に置き、会計を済ませた。
父と母はご飯を食べ終わってショッピングモール内を歩いているらしかったので、一度サイゼリアの外に出てからどこにいるのかスマホで連絡を取っていた。

サイゼリアの目の前で連絡を取っていたのだが、その時サイゼリアのキッチンの方から「Woow!!!」みたいな声が聞こえてきた気がして、弟と「私たちのカードに驚いたのかな?」「いや、まさかね」みたいな話をしながら父と母の方に合流しに行った。

エスカレーターを一本降りた先に父と母がいて、「サイゼリア美味しかったー!」と話し始めた時にいきなり「Excuse me!」と後ろから話しかけられた。

「???」と思いながら振り返るとさっきの店員さんがいて、「はい、これ!!!ありがとう!!!じゃあ私もう戻らなきゃ!!!!」って感じで私たちにビニール袋を手渡して爆速で戻って行った。
「えっ!わざわざ追いかけてきてお礼言ってくれたんだ😭」と驚きながら手渡されたビニール袋の中を見るとデザートが2つ入っていた。

あの時の私の英語は今よりも全然拙くて、メッセージカードだってカロリーメイトの箱の裏に書いた粗末な物だったけど「ありがとう」っていう気持ちがちゃんと伝わったんだ ってじわじわーと感動してきた。

あんなに、絵で感情が伝わったんだって体中がびりびりして熱くなる感覚は久しぶりだった。

SNSで作品の感想をいただいたり、いいねやリツイートをもらったときもうわぁきちんと伝わったんだと熱くなる感じがするけれども、同じ画面でそれが何度も繰り返されると、悲しいことに慣れてきてしまう。
最初の頃の、うわぁ!っていう感動は一度きり みたいなところがある。

そんな中で、リアルで人に気持ちが伝わった経験は久しぶりで本当に嬉しかった。

あの日、あそこで働いていた人たちが少しでも料理を作っていて良かったと嬉しい気持ちになったのなら嬉しい。

絵という手段で、ありがとうの気持ちを伝えられて良かったと思う。



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