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だいすきな友達へ

だいすきな友達がいます

中学時代に若干面識があって、高校で同じ学校に通い出した彼と、特別仲良くなったきっかけはくるりでした

くるりが「忘れないように」をリリースした時、新曲が嬉しくて、Instagramのストーリーに上げた私

それに対して「くるり好きなん?」と彼は反応をくれて、それから音楽(くるりだけでなく本当に趣味が似ていました)の話やらお笑いの話やらでとんとん拍子に仲良くなって、気づいたら上京してきた今でもよく2人で遊ぶような仲になりました

彼が惚れた先輩(石田ゆり子のような素敵さがあったらしい)にフラれた時には2人でバッティングセンターとカラオケに行って憂さ晴らしをしましたし、逆に私が変な恋愛をしそうになった時には「へちょい女になるな!」と焼き鳥が美味しい居酒屋で叱ってくれました

しょっちゅう電話もしていましたが最近はできていなくて寂しいですね

小岩で喫茶店やら入りながらぶらぶら歩いた帰りに、2つ3つしかない小さな改札に横並びで入って、2人とも残高不足で同時に改札に弾き出されたりとか

東京タワーの地面がガラスになっているところに立って「おちんが出稼ぎに行っちゃいそう…」と言いながら2人で内股になったりとか

夜に高円寺の駅前に腰掛けて、道ゆく人のファッションを眺めながら、「あの人は"高円寺"だねえ」とか言い合ったりとか

くだらないけれどかけがえのない時間を彼とは過ごしているなあと思います

彼は一度うつ病を患っています
おちゃらけているようではありますが、優しくて真面目な人ですから、こういう言い方をしていいのかわかりませんが、病気のことを聞いた時腑に落ちたような気がしました

そうした経緯も含めて、彼は悲しさや辛さを知った人にしか出せない優しさがあります

彼が言ってくれた言葉で忘れられないものもいくつかあります

「あなたは本当に面倒くさくて愛おしいね」
「(本名)は大丈夫、あなたならではのつらいこともたくさんあるだろうけれど、あなたはきっと大丈夫になるから」
「キモくてしょうもない(本名)がだいすきよ」

お互い弱い部分や汚い部分を見せ合っていて、それを認め合えるというか許しあえる関係なのが私にとってはとても貴重です
彼の存在に何度も助けられました

「(本名)とは性別を超越した親友だと思っているし、死ぬまで仲良くしてもらわなきゃ困る」と言ってもらったことがありますが、私もそう思っています

一対一で私と常に向き合ってくれて、どうしようもない自分に対する絶望を常に抱いていて、私の絶望にも寄り添ってくれて、けれどそれらをわざとらしく表に出すことはせずに、しょうもなくくだらない笑いを共有してくれる彼

そんな彼への尊敬と感謝の念を忘れないように、彼が何かに押しつぶされそうになった時に思い出してもらえる存在であるために、私が救われている分どこかで彼を救えるように、ここに備忘録として記しておきます

いちばん最近その友達から送られてきた水の中の椎名桔平の画像



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