セックスレスの話をしよう②

子供が産まれた数ヶ月後に
「こんなにもか…」と思った記憶がある。

「こんなにも、男女で子育てに向き合う姿勢が違うのか」と思った。

『母親』はお腹から産まれたその日から自分の日常が一変してその後、十数年、少なくとも数年はそれまでの日常に戻る事はない。厳密にはずっと戻れないのかもしれない…それにより精神状態も変化せざるを得ない。自分の事が第一だったのが急に小さくて弱い存在を中心に世界が動く、それはホルモンの影響から身体的にもそうだった。身体が勝手に反応するのだ。良くも悪くも…

『父親』はもちろん人と場合によるだろうが、生活は一変しても精神的にも身体的にも対応するまで時間がかかるのでは?と思っている。これは今振り返って「時間がかかる」と理解しているだけで当時はなぜ同じような姿勢で子育てに臨んでくれないのか?とずーーーっと怒っていた気がする。小さな生活の細々した所まで全部怒っていた…

自分自身との約束事

子供が一歳になる頃まで本当にずーーーっとピリピリしていた。夫にずっと腹を立てていた。

でもその内、そんな事をしていても事態は好転しない事に気づく…「このまま怒っていても意味ないな」と気付いた時、夫に期待するのをやめた。

期待するのをやめたと言えば関係が悪化したように見えるけれど、私の中のニュアンスでは「依存するのをやめた」とほぼ同義だった。

相手に対する怒りってある種の依存であって、怒る事で相手をコントロールしたいのだと気付いてしまった。

子育てや人生に正解は無い。
私の子育ての向き合い方が正しいとは限らない。
子供の特性にも寄るし、場合によっては私より夫の方が適切な対応をしている場面もあったと思う。

輪郭線を見る

夫は私とは違う人間で、違う考えを持ち、違う人生を生きている

当たり前の事を意識した時に改めて彼という人間の尊敬できる部分も見えてきた

彼の尊敬できるところなんてただの惚気でしかないのでここでは書かないけれど、全部じゃないにしろ私は彼を心底尊敬している。

違う人間だから手を繋げるし、抱き合える
違う人間だと思うから、どのくらいの力加減、距離感で触れ合うかも考えようと思える。

それって大事な事だよなっと経験して分かった事だった。

セックス何処いった?

だよね、私も思いました。
ここまで書いてて「セックスレスの話してないじゃん」ってなりました…

でも、この私の精神状態を説明しないとセックスレスの話も出来ないんです…申し訳ない…。

正直、想像して貰えれば分かると思うのだけれど、こんな精神状態を辿ればセックスレスにもなろうって話ですよね

まぁでも具体的な話もしたいので、その辺は次回にしようと思います。

ここまで読んで頂きありがとうございました。

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