掬栞

本が好きです。

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最近の記事

ツバキ文具店を読んで

小川糸さんの新刊「椿ノ恋文」が発売されると知りずっと気になってはいたものの、読めていなかった「ツバキ文具店」「キラキラ共和国」をこの機会に読むことができた。 その二作を読み終えてすぐに図書館で予約をしていた「椿ノ恋文」が届いた。 たくさん予約が入っている。はやく読まねば…という圧も作用してまさに本日読了。 三作すべてを読み終えた今 すごく余韻に浸っている。 実際に鎌倉で聖地巡礼をしてみたい気持ちがフツフツと湧いてくる。 代書屋としても、母親としても成長を続ける鳩子の姿に

    • 最近

      最近はめっきり本が読めない。 以前にもこのような本が読めなくなる時があった。 読みたい本がどんどん積まれていき、図書館で予約している本も次々と届く。 まだ読んでいない本がたくさんあるのに書店へ足を運び棚に伸びる手を止められない。 今日連れて帰ってきた益田ミリさんの新刊「今日のおやつは何にしよう」 本が読めなくなった時、不思議とエッセイはスラスラ読めて読み終わった後はいつものように小説が読めるようになっている。 不思議だ。 気になっていたものの、益田ミリさんの本を

      • 中庭のオレンジ

        今日もおつかれさま。 就寝前に一編ずつ読むのが心地良い。 「月とコーヒー」を書店で手に取り、そこから吉田ワールドに引き込まれている。 なんともいえない、口の中で飴玉を転がしているような小さな幸福感を感じる。 今回読んだ「中庭のオレンジ」も「月とコーヒー」に続く好きな本になった。 他にも「レインコートを着た犬」も大好きな作品 最近は自分と向き合いながら葛藤している 変わりたいけど変わってよいものか。 自分軸ではなく他人軸になっていないか。 悩みは尽きないけれど、ポジテ

        • かがみの弧城

          小説が好き。 そう思ったのは小学校の頃 よくひとりで休み時間に図書室にいた。 図書室に溢れる埃をかぶった本の匂いが心地よくて時間を忘れて夢中で読み続けた。 小説を読んでいる時は、 ここではない、どこか知らない場所にいるようで 全部忘れられた。 この作品を読んでそんな日々を思い出した。 その時の自分が感じていたものを代弁してくれているようで知らぬ間に泣いていた。 大人になった今、出会えて良かった。

        ツバキ文具店を読んで