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ツバキ文具店を読んで
小川糸さんの新刊「椿ノ恋文」が発売されると知りずっと気になってはいたものの、読めていなかった「ツバキ文具店」「キラキラ共和国」をこの機会に読むことができた。
その二作を読み終えてすぐに図書館で予約をしていた「椿ノ恋文」が届いた。
たくさん予約が入っている。はやく読まねば…という圧も作用してまさに本日読了。
三作すべてを読み終えた今
すごく余韻に浸っている。
実際に鎌倉で聖地巡礼をしてみたい気持ちがフツフツと湧いてくる。
代書屋としても、母親としても成長を続ける鳩子の姿に胸を打たれる。
私個人としては鳩子の元お隣さんのバーバラ婦人の言葉が印象に残っている。
「あのね、心の中で、キラキラ、って言うの。
目を閉じて、キラキラ、キラキラ、ってそれだけでいいの。そうするとね、心の暗闇にどんどん星が増えて、きれいな星空が広がるの」
すごくすごくなんというか救われるおまじないで、自然と前を向けるようなそんな気がする。
大変な時や追い詰められている時こそ笑ってみる。それが誰かの希望になったり少しの光になるかもしれない。
よく父が「最後はいつもなるようになるからそんなに心配しなくても大丈夫」と言っていた意味が少しわかった気がした。
三作を通してたくさんの大切な言葉と出会い、ノートに掬った言葉たちを書き留めた。
何気ない日々が愛おしくなるような
そんな強くてあたたかい物語。
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併せて、
しゅんしゅん著「椿ノ恋文画集」
と共に読むと情景が浮かんでよりオススメです。
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