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「生理って本当に必要なの?」生理痛やPMSに悩むあなたへ。

女性の体には、約28日周期で生理がやってきます。
生理は、健康の維持に必要なプロセス。
とっても大事なものです。
しかし、生理痛やイライラ、過食や食欲減退などの悩みを抱えている女性も少なくありません。

そこで今回は、生理とは何かを解説するとともに、生理痛やPMSの原因と対策法について、解説します。
生理に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください!


そもそも生理って何??

生理は、不要になった子宮内膜の排出

女性の体は約28日周期で、卵巣から卵子を排出します(排卵)。
また、それに合わせて子宮内膜を厚くし、いつ受精卵がきてもよいように、準備をします。
しかし、卵子が受精しなかった場合は準備した子宮内膜がはがれて、
体外に排出されます。これが生理です。

生理は、女性ホルモンの影響で起こる

排卵と生理のサイクルに大きな影響を及ぼしているのが、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)という、2種類の女性ホルモンです。
◯エストロゲン・・・生理が終わってから排卵までの時期に分泌が多くなる
→卵胞期と呼ばれます
◯プロゲステロン・・・排卵後から生理までの時期に分泌が多くなる
→「黄体期」と呼ばれます

ちなみに、、、月経がある動物はすこしだけ??

この仕組みだと、月経は哺乳類全般にあるのではないかと考えるかもしれません。しかし、一般に月経があるのは、ヒト、サル類、コウモリの数種とトガリネズミの1種だけなのです。

諸説ありますが、遺伝的に問題のある受精卵が着床し、そのまま生まれた場合のコストが高いため、子宮内膜を脱落し、淘汰できる仕組みになっているのだとか。

生理痛の原因

生理痛の原因には
◯子宮収縮による痛み
◯子宮以外の部位の痛み
の2つがあります。

子宮収縮による痛みは、子宮内膜が剥がれ落ちる際に、子宮筋や卵巣、卵管などが引っ張られることで起こります。

一方子宮以外の部位の痛みは、婦人科疾患、腸のトラブル、内臓下垂症などによって起こります。

PMSの原因

PMSは、生理前になると、イライラ、不安、抑うつ、頭痛、倦怠感、乳房の張りなどの症状が現れる病気です。

PMSの原因は、ホルモンバランスの乱れや、ストレス、睡眠不足、栄養不足などが関与していると考えられています。

なんで生理に問題を抱えている人が増えているの??

近年、PMSや月経困難症、卵巣がんや子宮内膜症など、生理を始めとする婦人科系に問題を抱える女性が増えてきていると言われています。
妊娠・出産の回数が、現代の女性は少ないことが、この原因の1つなのだとか。

現代では、女性が一生に経験する月経回数は約440回なのに比べ、以前は50回程度でいました。つまり現代の女性は昔の9倍近く生理が来ているのです。

妊娠中は月経は起こらず、分娩後も授乳期間が長いほど月経は遅く始まります。つまり、妊娠・出産の回数が少なく、授乳期間も短ければ、月経回数は多くなるのです。現代社会が女性の生理の回数にまで影響を与えており、
それが女性の健康不安に関わっているとは、意外ですよね。

生理痛やPMSの対策法

生理痛やPMSの対策法は、原因によって異なります。子宮収縮による痛みには、鎮痛薬や漢方薬が効果的です。また、温熱療法やマッサージなども有効です。

漢方薬では、生理痛やPMSに効果的な薬がいくつかあります。代表的な薬としては、以下のようなものが挙げられます。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):生理痛やPMS、冷え性などに効果があるとされる漢方薬です。
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん):生理痛やPMS、むくみ、便秘などに効果があるとされる漢方薬です。
抑肝散(よくかんさん):PMSやイライラ、不安などに効果があるとされる漢方薬です。

生理痛やPMSの対策法は、人によって効果的なものが異なります。
とはいえ、無理をせず、まずは婦人科にかかることをおすすめします。

生理に悩んでいるあなたへ

生理は、女性の健康を維持するために必要な大切なプロセスです。生理痛やPMSなどの悩みを抱えている場合も、適切な対策をすることで、快適な毎日を送ることができます。

ぜひ、この記事を参考にして、生理痛やPMSの対策法を見つけてみてください!

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