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ジブントツナガレ

私は人生の中で
幾度となく孤独に潰されそうになりながら
40年以上生きてきた。

私に直接会った人は
そんなことを言っても信じてくれないし
人見知りだというと冗談だと思われる。

SNS上で見て下さっている人も
まさか孤独とは見えないだろうと思う。

けれど
どんなに周りに人がいても
拭うことのできない
得も言われぬ寂しさと虚しさを
感じないことはなかった。

それは
3歳に母が他界し
小学4年で父が他界し
高校3年の時に姉と訣別したことが
大きいのかもしれない。

20歳の時には
当時結婚を考えるほど大切だった彼でさえ
常に襲ってくる孤独感に耐えきれず
相手を悲しませ、振られた。

27歳で出産した時も
相談出来る母はいないし
頼れる人もいなくて
アトピーの娘にジュースを買い与える当時の夫は
私の敵にしかならなかった。

36歳で子連れでバリ島に移住したときは
親戚一同からどうしようもない母親だ
旦那に感謝しろと非難され

39歳で離婚するときも
あんなにいい旦那なのにと
私の気持ちなど聴いてくれさえしなかった。



この世の中には
誰一人として
自分と同じ経験をしてきた人など存在しない。

自分しかこの人生を経験していないし
その時の気持ちや
経験からくる思考を
本当の意味で理解できるのは
自分だけだ。

だとしたら
わかってもらえないという悲しさを
誰もが大なり小なり抱えている。

大切なひとに自分をわかってもらえないのは
たまらなく寂しい
それが大好きな人であればあるほど
そんなときは自分と繋がるのだ。

心の中で
「ジブントツナガレ」
「ジブントツナガレ」
そう唱えてみる。

悲しみが襲ってきたら
何度も、何度も
心が落ち着くまで繰り返す。

この世には
孤独じゃない人などいないし
本質的なことを言うと
孤独な人もいないのだけど。

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