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もうsilentの放送がない木曜日の夜に。

「うみちゃん、前にこれほしそうな顔してたから、おそろい」

そう言って手渡しでプレゼントしてくれた
君とおそろいのぬいぐるみを今ひとりでぎゅっと抱きしめ、もちもちしながら君を思っている。

君がそのこを肌身離さず持ってをかわいがる様子を見て

「あぁ、そのぬいぐるみになりたい。そうしたらずっと君の隣にいられれるのに」
そう思ったのは確かだった。

それが物欲しそうな顔に見えてしまっていたのはちょっと予定外だったけど

そんなわたしの顔を見て、離れて暮らす間にも「うみちゃんにも同じものを…」って思って用意してくれた君の優しさは、このぬいぐるみの手触りに似ているのかもしれない。
ふわふわで柔らかくて、あたたかい体温のよう。

心なしか、このぬいぐるみは少し君と似ている気がする。笑っているかわいい口元が特に。

一番になれないことは十分わきまえているつもりだけど、2人きりになるとつい重たいことを聞いてしまう。

「ねぇ、わたしのことすき?わたしは君のことがだいすきなんだけど。君は?」

「おれも」

「おれも、じゃなくて。ねぇ、ちゃんと言って?」

「おれもすき」

1番になれないことはわかっている。だけど、2人きりの時だけは少しだけでいいから特別でいさせて。

その笑顔をこれからもずっと守りたい。

生きていると色んなことが起こるけど、君のしあわせと世界が平和であることを本気で祈った新年。

昔は別れ際少し涙していた君も、すっかり成長したようであっさり手を振って帰っていく。
そんなの、逆にわたしの方が泣いてしまいそうだ。

会うたびに成長をみせる君が愛おしいけど、もう少し子供でいてくれてもいいんだよ。

いつまでも、いつまでも、君のだいすきなうみちゃんでいさせてね。

だいすきな甥っ子へ。

愛が重た目の伯母より。

木曜日なのにsilentの放送はもうない。

お正月に甥っ子と遊んで楽しかったことを思い出していたら

頭の中でsubtitleが流れて、ちょっと重たい女になった。

君がコンビニに行きたいっていった時

じゃぁあげたお年玉でコーヒー奢ってよね!とか言っちゃう伯母でごめん。

そんなの冗談で、結局欲しいもの買ってあげちゃうんだけど

いつかこの先「おれ、バイト始めたから」とか言って何か奢ってくれたりしたら…やだ、おばさん泣いちゃう!!

ずっと思っていたんだけど、この曲はドラマ以外でも誰にも当てはまるような歌詞だと思う。

わたしが甥っ子に向けて歌っても違和感なし。
令和の名曲。

愛のかたちって、色々あるもんね。

かわいいだいすきな甥っ子。
次に会えるまで、心身共に健やかであれ。

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