Always テンパる。
あんなにご機嫌だったわたしは、どこかに行ってしまった。
さようなら、シティガール
こんにちは、テンパリガール。
運転は慣れだと言う人がほとんどだけど、わたし的には運転は向き不向きではないかと思っている。
わしゃ、圧倒的に不向きじゃ。
もう泣きたいよ。
自己肯定感ただ下がり案件。
努力でなんとかなるものではないことをうすうす勘付き始めている。
努力は裏切らないと言ってる人は、気付いてないだけで才能がきっと備わっているという疑惑。
わたしなんてね、運動神経も運転能力のお母さんのおなかの中に置いてきてしまったから。
わたしが落とした運動神経は、弟が倍にして拾ってきてくれた。よかった。
危うくもったいないおばけが出るところだった。
今日は。こころがぽっきり!という音が確実に聞こえた。
常にテンパる、腕はガチガチ。
前のめりで、送りハンドルは当たり前。
時刻はまもなく正午をお知らせしようとしているハンドルの握り方。
運転がストレス発散方だという夫とは真逆の、大ストレスの真っ只中にいる。
車線変更との戦いで、前方より左右の後方を気にしてしまい、いつか前の車にドーンしそうな。
そして、運転が下手過ぎでケンカが絶えずついには離婚になった…という
起こってもいないことへの不安と戦っている。
教習所で免許を取った時、わたしはまだ高校生で地元にいた。
家の近くに信号が出来たんだよ、ということで友達にマウントが取れてしまう世界に住んでいたので地元で習ったことはこの大都会では何も通用しなかった。
特に印象深い教官の教えは
「たぬきだの、いたちだの、急に飛び出してくっかもしんねから、そんなにスピード出さなくってもいいかんな?」
はい、教官!わたし、野生動物には気をつけます。
でも…この辺には生息していなそう。
S字とクランクで何度も脱輪するわたしは、なんと6回も乗り越し
その分人よりも時間も教習費用も余計にかかっているのに…
あの時間なんだった???
高校の帰り道、教習所に寄って帰り
終わってから食べる焼き鳥が楽しくて
友達と、今日はこんなこと習ったとか
ちょっとかわいい友達が甘めにはんこもらってるのを羨んだりしている自分にどうか、伝えて。
S字もクランクも、因数分解くらい日常生活に関わらないものだから。
適当にさっさとやって、はんこもらえ。
大きな通りにはS字もクランクもない代わりに、とんでもない交差点がある。
それに、4車線、5車線、どこを走ればいいのか。
右折するには車線をふたつも越えなければいけないなんて。
越えられずにまっすぐ行っても、道がたくさんあるからナビは修正してくれるけど…
夜は走行しているタクシーが増えたり
道路の工事も増える。
あのタクシーくらい強引に突っ込める度胸が欲しい。
左には自転車やバイク。
時には右から追い抜かされて。
もたもたしてるからバカにされる。
今日なんて確実に煽られた。
悲しくてやりきれない。
そんな人には、割りばしが片方だけめっちゃ尖って変なふうに折れる呪いをかけるから気をつけて。
これを読んでくれた運転が出来る人、もっと自分に自信持ってください。
あなたは、天才なのですから。
運転をしているだけなのに、謎の汚れ、擦り傷に青あざ。
お風呂でちょっとしみる膝小僧。
唇はガサガサ💋おでこはアブラギッシュで
てかてか。
ゾンビから命からがら逃げてきたような
どんだけの危険をくぐってきたんだか
そんな姿のわたしが鏡に写っていた。
ただ、ハンドルを握っていただけなのに。
これは
たかが運転、されど運転で
命が削られているひとりの人間の
運転成長記録なのだ。
って、そうなれればいいという願いを込めて。
この物語は続く。
サングラス姿で片手でハンドルをころころ出来るそんな時がきたら、
いつか、この運転を思い出して少し泣いてしまうだろう。(来世でがんばる)
最後にもう一つ…
右手の人差し指の爪が折れていた。
車内でどんだけ負傷するのか。
今日も、まんまるに近いお月様がわたしをみて笑った気がした。
優しくそっと背中を押していただけたら、歩んできた道がムダじゃなかったことを再確認できます。頂いたサポートは、文字にして大切にnoteの中に綴ってゆきたいと思っております。