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今更「ミッドサマー」 感想

一言でまとめると、スプラッター映画見る方がマシです。今私の頭の中のおいでやす小田が、きっしょい映画ぁ!!!!って叫んでます。
形容し難い気持ち悪さが体にこびりつくので、メンタル快調の時の視聴を勧めます。

これが他のホラーと違うのはなんと言ってもずーっと明るいこと。スウェーデンで陽光の下行われる夏至祭が舞台なので、昼夜問わず明るい。
暗くないけど大丈夫?なんて最初は余計な心配をしたけど、自分の中で「ホラー=暗闇」という式が成り立ってるからこそ、明るいって逆に不気味。
自分の常識が覆されるって、受け入れ難くて気持ち悪いよな。
最初から不穏な感じを漂わせ、主人公が精神疾患やトラウマを抱えていることをしっかり強調。
その後も幻想的な景色とは対照に、主人公の不安で孤独な内面が色濃く映し出されていく。
しかしダンスクイーンに選ばれたことで、カルト宗教のコミュニティーから受け入れられ、祝福される。
自分に寄り添ってくれる家族が欲しかった主人公としては、カルト宗教団体こそが家族であり居場所になったのかも。
そう考えると映画最後の微笑みには、自由と居場所を手に入れたことへの喜び、過去の自分との決別意識が表れていたのではないか。

つまりミッドサマーとは、家族を失った主人公が自分の居場所を見出すまでを非常に気持ち悪く描いた作品なのかもしれない。

どうやらかなりの伏線があるらしいので、友人同士で語り合うのも一興かな、と。
私はもう二度と見たくないです。血みどろスプラッター映画の方がよっぽど爽快。

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