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【テーマと見どころ】バービーを公開初日に観た感想

本日8月11日は、映画『バービー』の公開日。
ということで、日本公開初日に早速観てきました。

世界中でピンクの塗料が不足したと世間が騒いだ話題作品。

全米では、3週連続興行トップ。
グレタ・ガーウィグ監督が手掛けたことでも注目が集まっています。

ここでは、より楽しんで観ていただけるように、
作品全体を通したテーマと見どころ、考察を紹介します!

※ネタバレ注意⚠️
気になる方は、観たあとにいち感想としてお楽しみください🙏



「自分探し」が大きなテーマ


映画初っ端から、キラキラ輝くピンクの世界。
その世界の中心にいるのは女の子たち。

バービーランドでは、自信に満ち溢れた可愛い女の子たちが、夜な夜なダンスとパーティーで盛り上がる毎日を送っている。

そこには、悲しみなんてない。明るくハッピーな日常だ。

女の子の憧れの的だと信じていた。 本当は憎まれ役だった


おしゃれな服が映える完璧な容姿。
バービーランドにいるみんなから大人気。
誰もが憧れるバービーには、自信があふれている。

しかしある日、人間のリアルな世界にケンとふたりで飛び込んでしまうバービー。
そこに広がるギャップにびっくり。

男が中心。
街を歩けば、女であるというだけで変に注目を浴びてしまう。

その人間世界で、バービーはひどく自信を失ってしまう

「憧れどころか、女の子たちからわたしは憎まれていた」
「わたしが作ったのは、女の子が悲しむ世界だった」

完璧じゃないわたしに存在意義はないの?


バービは、人間世界で「悲しみ」や「迷い」の感情を知った。

「本当のわたしはなんだったの?」
「もう美しくないわたし」
「存在意義がわからない」

輝いていた日々から一変、泣いて暮らすバービー。

人間なら誰もがもつ、複雑な感情との葛藤。
自信を取り戻すために、バービーは「自分探し」を始める


僕はいつも2番手。 リスペクトされることなんてないんだ


人間世界で自信を失ったバービーの傍ら、ケンは異なる感情を抱いていた。

女の子中心のバービーランドでは、コンプレックスいっぱいの毎日を過ごしたケン。

「いつも自分はバービーのおまけ」
「バービーがいなければ、自分が存在する意味なんてないんだ」

この世界では、男たちが社会を動かしている。
この世界では、男である自分をリスペクトしてくれる。

人間のリアルな世界は、ケンに男としての自信を与えた

そんなバービーとは真逆な感情をもったケンは、自信のなさと「男としてのプライド」の狭間にもがいていく

ケンもバービー同様に、「自分探し」を始めるのである。

誰だってそのままでいいじゃない


誰もがコンプレックスを抱き、「自分探し」に葛藤しているわたしたち。

強くなりたいけれど、消えてはくれない心の弱さ。

完璧になれないとわかっているけど、なりたいと思ってしまう。

女だけど、守りたいものがある。
叶えたい夢がある。
強くありたいと思う。

男だけど、強くなれない自分がいる。
涙が出ることもある。
弱さを隠しきれないときがある。

女と男、どっちかが強い世界じゃなくていい。

男でも女でも、好きな服を着たい。

バービーとケン(こちらももちろん忘れずに)から届いたのは、現実世界で生きづらさを抱えるわたしたちへの、こんな大きなメッセージだ。


見どころ


映画『バービー』には、ほかにも注目ポイントが盛り沢山!

まず、なんといってもピンクがあふれるバービーの世界観。

少女時代に戻ったようにワクワクとトキメキが止まりまらない。

そして、事前にチェックしたいのは衣装へのこだわり
なんと劇中でバービーとケン着用がする衣装の中には、シャネルが手掛けた豪華アイテムが!

また、「男社会」に憧れるにつれて変わっていくケンの衣装。

ピンクばかり着ていたケンが、気づけば黒ずくめに‥‥!?

登場人物たちの気持ちを表すように、衣装まで変化していく点にも注目♪

さらに、ミュージカル要素も強く、音楽やダンスパフォーマンスのレベルが高い。

Lizzo
Dua Lipa
Nicki Minaj
Ryan Gosling 
Khalid
Billie Eilish

圧倒的に豪華なアーティスト陣‥‥。

制作陣のあまりのこだわりの強さに、一度観るだけではチェックしきれないほど。

多くの人が、何度も劇場に足を運びたくなる映画だろう。

最後に


以上が作品紹介になります。

さすがアメリカ‥‥

多様性や男女格差、外見至上主義、政治参加、様々な社会的テーマが散りばめられています。

テーマは重たいものの、コメディ要素とダンスパフォーマンス効果で、大人も子どももライトな気分で楽しめます。

また、「女性の非現実的な美の基準を作っている」と批判が根強いバービー人形ですが、

その事実をマテル社が認め、反省の意を象徴するという、かなり思い切った作品だと思います。

同時に、「女性に勇気を与えたい」というポジティブな理念を強調しています。

マテル社において、バービーのリブランディングの意図が強いのかな、という印象が強く残りました。

バックラッシュを逆手に取る形でのブランディングというのでしょうか?

想像をはるかに超えた、超大作になっています。
皆さんもぜひ、劇場でお楽しみください!
そして、感想を教えてください🙏

※ネタバレ失礼いたしました。
メッセージ性が強いよ、見どころ沢山だよ、という魅力をお伝えするための記事でした。

読んでくださった皆さん、感謝です♡
映画好きなので、これからもこちらで感想を書いていきます。


























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