没入に向かってポーズをとる
姿勢が、没入感を変える。
裏を返せば、姿勢につねに揺さぶられる日々がある。ここでの「姿勢」とは心ではなく、体のほうの話だ。つまり、頭や手、足の位置といった「体勢」「ポーズ」が作業に影響してくる。
寝るとき、枕を股に挟んでみたり、枕の位置をずらしてみたり、横になったり、仰向けになってみたり、手をお腹の上に置いてみたり。挙げればキリがないほどに、その時その時で、毎度ベストポジションが違う。よほどの疲弊がなければ、その姿勢が決まらないかぎり、たとえ睡眠に突入しても、熟睡までには至らない。
読書、にもいいあんばいの姿勢が求められる。今日なんかは、少し高さのある机の上に足を伸ばし、机よりやや低めのオフィスチェアに背中を埋めた不格好な姿がベスポジだった。のちにはたと気づくが、天井に向かってM字開脚をしていた(天井はこのポーズに喜んでくれただろうか)。
しかしまあ本のページをめくるテンポはすこぶるいい。没入していた。
図書館や人前だと、姿勢を正していないといけない。だから、本とは、読書とは、窮屈なものだと感じていた。そう、思い込んでいた。でもどんなハチャメチャな姿勢であっても集中できるなら、本を手に取る頻度が増えるなら、そんなの関係ない!
ただ、没入スイッチが入るシャッターが切られるまで、インリン・オブ・ジョイトイのごとく延々といろんなポーズをとらされ続けるのは、いけ好かないわけよ。ああ、困ったもんだ。
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