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感想:『ビジネス書ベストセラーを100冊読んで分かった成功の黄金律』

最近、youtubeで「ゆる~」シリーズにハマってよく見てるところ、そこに現れる堀元見氏が書いてる本に興味が出て購読してみた。

結論から言うと、僕みたいな「昔ビジネス書にハマってたけど、もう冷めちゃった人」が最高に面白がれる本だった。

今日のサムネのAI生成スクリプトは最後に掲載。


1.ビジネス書にハマってた過去

※自分語り始まります

社会人になって一年目のころ、僕は最高にポンコツだった。

まともなバイトもしてなくて、体育会経験もあまりなくて、人とコミュニケーション取るのも好きじゃなかった僕は全く会社に適応できなかった。

それでいて、仕事もやりたいものじゃなくて、なんとなく入っただけだったから、モチベーションもゼロに等しかった。今はゼロを通り越して負の世界に突入している。

ただそういう態度を取る場合は「周りからどう評価されてもいい覚悟」が必要になるが、プライドだけは無駄に高く、低い評価をされることでメンタルが落ち込んでいた。

そんな中僕は何気なく立ち寄った書店で以下の本に出合ってしまった。

千田琢哉氏の『20代で身につけるべき「本当の教養」を教えよう。』である。

タイトルだけ見てみるとコテコテの自己啓発本過ぎて、今の僕にこれをお勧めしてくる人がいたら距離を置くかもしれない。あの時誰にもおすすめしなくてよかった。

人生で初めて読んだ自己啓発本だったためか、何か人生の成功法則を得たような気になったことを覚えている。

めちゃくちゃうろ覚えだけど、以下のようなことが書いてあったと思う。

・国語力が大事だから高校受験の国語の過去問を解け
・どんなにつらい状況でも一日1ページは本を読め
・英語ができれば教養がある人間だと思われるから、まずは英語を話せるようになれ

特に参考文献とか科学的裏付けも書かれてなかったと思うから、今の僕なら「エビデンスは??」と詰め寄っている。

ただ当時の僕はメンタルが病み気味だったので、「これで人生逆転や!」と思って素直に実行していた。

どこの誰かもわかんないおっさんの説教臭い本に書かれたエビデンスも糞もないn=1なことを素直に実行していたことに多少恥じらいを覚える。

しかし、なんだかんだこれらのことを実行して、プラスにはなっている。

英語勉強してたら会社で評価されて、中央に出向出来たし、海外旅行でも困んなくなったし、転職時のアピールポイントにもなってる。

本を読む習慣もついたから、色々と教養も身についた…ような気がする。ここはぶっちゃけわかんない。

財テクとか教養とかは増えたけど、自分の知りたい情報だけピンポイントでググるだけでも結果は変わんなかったような気もする。

本は娯楽として好きなやつ読んで、欲しい情報はネットやchatGPTで得るのがいい気もしてる。

とりあえず言いたいことは、自己啓発本やビジネス書(これらの境目はよくわかんない)に影響される時期があってもいいんじゃないか、ということ。

今ではこれらの本は読まなくなったけど、今の自分に多少なりともプラスになってる面もあるから、読んでたときの自分は否定できない。

なによりあの頃こういう本を読み漁っていたからこそ、今回紹介しているビジネス書で遊んでいるような本を面白がれる。

いや、普通に読んでなくても冷静になったらとんでもねえことばっかり描いてるから面白がれるな・・・。

2.感想:ビジネス書ってこんなに笑えたのか・・・

基本的にこの本は「真面目に黄金律を導くぞ!」という本じゃなくて「ビジネス書への違和感を言語化」してくれている本だ。

ビジネス書は基本的に何の根拠もない著者の個人的主張がぶちまけられているだけのことが多い。

個人的主張に終始しているならまだよくて、ぶちまけるほど中身が無い人の書いた本は、ぶちまけるものが無いから、どこかのビジネス書から借用してきた言葉で嵩増しされていて始末に負えない。

ただ僕は本を読む際は一旦素直に受け入れるようにしているから、多少の違和感に目をつむって「こういう考えもあるよなあ」と受け流していた。

しかし、この本を読んで自己啓発本はB級映画を見ながらやいのやいの言う感じで、適当に見るほうが面白いんだと気づかされた。

この本の中で「思考は現実化する」の有名なエピソードに以下のようなものがある。

・著者がアンドリューカーネギーを取材
・カーネギーが3日3晩著者に成功者へのインタビューを行う重要性を説く
・カーネギーが20年間無料でインタビューを行うことを著者に提案
・著者即答
・カーネギーは今まで260人に同じことを聞いてきた。

これに対して以下のように本書では突っ込まれている。

大金持ちであるアンドリュー・カーネギーが人を20年間タダ働きさせようとする意味も分からないし、多忙を極めるはずなのに一介の新聞記者に三日三晩語り続ける意味も分からないし、それを260人に繰り返す意味も分からない。

ビジネス書ベストセラーを100冊読んで分かった成功の黄金律

まさにその通りで、このエピソードマジで意味が分からない。著者も言っているが多分嘘だ。

更に言うと260人に3日3晩語り掛けてたら780日、2年以上になる。

カーネギーが盛っているのかナポレオン・ヒルが盛っているのかは謎だ。どちらも盛っている可能性もある。

こんな風に自己啓発本というのは欺瞞に満ち溢れているから、疑いの目を持って常に揚げ足を取ってやろうという精神で読むと楽しめると気づいた。

今度から立ち読みで実践していきたい。


3.個人的ベスト黄金律


●朝の40分「ツイてる」と言い続けるとよい(神メンタルを持っている人に限る)

最強の自己啓発コメディ本「神メンタル」(星渉)に記載の教え。

朝、寝ぼけながらシャワーを浴びている時も、歯を磨いている時も、服を着替えている時も「ツイてる」です。

「神メンタル」(星渉)

これにはマジで度肝を抜かれた。

堀本氏も書いているがこんなやついたら単純に「恐ろしい」。

朝っぱらからこんなこと呟いてたら頭おかしくなるし、喉は枯れる。

こんなに「ツイてる」を連呼してたら、「ツイてる」がゲシュタルト崩壊して意味がわからなくなるだろう。

一体自分がつぶやく「ツイてる」とは「付いてる」なのか「就いてる」なのか、それとも「突いてる」なのか・・・。「突いてる」としたら秘孔以外ありえない。

神メンタルについては、堀元氏が実際に読みながらめちゃくちゃに突っ込みまくっている動画があるので、ぜひ見てほしい。


おまけ:今日のサムネスクリプト

ポジ
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