同じケガをする理由。怪談・逢魔が時物語「踝のケガ」
子供の頃、なぜかよく足の踝(くるぶし)をケガした。
一度や二度どころではない。
それこそ数えきれないほどだ。
もちろん子供のことだから、走り回って遊ぶ。
転んだり、ぶつけたりするのだが、なぜか踝ばかり。
まあケガの程度は軽く、いつもすぐに治ってはいた。
だから、安心していたのだろう。
その日も、踝に軽いケガをしてしまった。
いつものことだから、すぐに治るだろうと気にも
留めなかった。
ところが、今回はケガの状態がだんだん悪化する。
小さかった傷が、どんどん酷くなっ