Squarepusherの最高傑作は
スクエアプッシャー
のアルバムは、大概、1曲だけグッとくるトラックが入ってて、残りはゴ…ってのが恒例になっており、
20ウン年前のデビュー作「feed me weird things」(これはテクノ史に残る名盤)を超えるアルバムはその後、1枚もないのじゃないかしら?というのがワタシなりの最終結論なのである。
Squarepusher初体験は、幸か不幸か、高校1年のときにタワレコで買った「Go Plastic」なのだった。
さっそく、家でじっくり通して聴いて、「なに、これ...。金返せ…」と愕然としたのを、つい昨日のことのように憶えている。15歳のガキンチョには、ほとんどメロディらしいメロディがない、メチャクチャな音楽にしか聴こえない。
で出しの「My Red Hot Car」だけ妙にメロディアスでキャッチ―なので、これを試聴して騙されて(?)購入した人は少なくないかもしれない。
冒頭でも述べた通りだが、「1曲だけグッとくるトラックが入っている」というのが、トム・ジェンキンソン氏のいつものやり口なのである。
しかし、さんざん文句をいってしまったのでアレだがこの「Go Plastic」、聴けば聴くほど味が出てくるスルメ的な作品なのである。
リチャード・D.ジェイムスが、なにかの雑誌(これとて10ウン年くらい前の話だけど)で、もっともフェイバリットなアルバムとして、この作品を挙げていたのを目にして、「へーっ!?」となって。
天才リチャードがそういうのだから、じゃあまた聴きなおそうと。考えを改めて。
以降、「feed me weird things」と共にずっとお世話になっている。振り返ると、そんなアルバム、じつは、ほとんどない。
あとは、ディアンジェロの「VOODOO」と、安藤裕子の「shabon songs」くらいかも。
ちなみに、最近よく聴いているアルバムをご紹介(Marginal/su-zuum)