良い本の見つけ方(なんてねーが)

あらかじめ断わっておくがすでに「読書家」から引退している身なので、本の紹介云々みたいな偉そうなことはいわない。

世の中には、noteではちょっと紹介するのをためらわれる様な「お宝」がある。訳あって書名は出せない。当たり前だが普通には出回っておらず、そのご尊名はかねて存じ上げているが、読めずじまいになっているのも、いっぱいある。古本でウン0000円くらいして、羽振りが良かった頃、買うか買わまいか真剣に迷ったものだ。リーマンになって、初ボーナスでDHロレンスの「不死鳥」全3巻を2万くらいで入手した。

選んだ理由は、ボリューム満点だったから。昔からくっそブ厚くて、なんで書いたのかサッパリわからん変な本が好きだ。ナチス政権下のフランスで花開いたフランスナチ文学を編纂した「もうひとつのフランス」シリーズとか全9巻あるんだけど半分くらい入手していた。途轍もないレベルの高さでビックリした。

古本でウン万円して手でない「レア本」を読みたいときは下記サイトで検索すれば、

全国の図書館を一斉サーチできるので、どこかの辺鄙な図書館にひっそり所蔵されているのを即座に見つけることができる。アタシはこのやり方で優に何十(百?)万円分は読んでる。親を質に入れてでも読みたい本は読まねばならぬ。

山本陽子の詩集は、まじでウン十万とか、すさまじい高値で取引されていると聞く。大昔にわざわざ国会図書館まで出向いて、手に取って作品を読んだことある。たいして詳しくないのでどうこういえないが、数多の詩人のあいだで伝説とされ、尊敬を集めているのは、確かだ。団地でひたすら酒を飲むだけの暮らしをし、孤独のうちに40歳そこそこで早世したらしい。しかしおもしろいのが、このような「不幸伝説」が、おそらくディープな操作を加えられて、尾ひれをつけて世に広まっていくことである。世の中には、呪われた詩人、なんてもの、掃いて捨てるほどいる。山本陽子なんか屁では無いくらい不幸な目に遭っている人もいると思うが。つまり、山本陽子はなんとなく胡散臭い。ウン十万ってそんな価値ないから。しらんが。

とくに詩の本はめちゃめちゃ少数しか出版されないので(しかもぜんぜん重版しやがらねえ)、どんどん高値になる傾向がある。たりぃけど、そういうの、キライじゃないぜ!

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