生活の延長線上に望む未来はない

「人生をより良くしたいんです」「人生を変えたいんです」
独立して人生を逆転させたいと夢を語る人がいます。
大いに結構な事です。
本気で頑張ったら人生を変えられるでしょう。
先ずは、自由気ままに自分のやりたいこと
得意なこと、これまでに経験したスキルを活かして
ひとりで起業してみるとか、夢はどんどん膨らんでいくでしょう。

起業後にスタートダッシュできればいいのですが、1年間は売上がゼロなんてことも普通にありえます。
また、ほとんどの場合に行動が伴話ないことがあります。
コンセプトも計画も甘いです。
起業して成功することは、決して難しいことではありませんが、
簡単とも言えません。
そもそも、サラリーマンと起業家のマインドが変わります。
サッカーから野球に変わるように競技自体が変わってしまうようなものです。

起業して成功するとは？人生を変えるという事は、どういう事なのでしょう？
ワークライフバランスとか、自分のプライベートは大切したいとか
言ってる場合じゃないかもしれません。

ひとつだけ言えることは、
「生活の延長線上に望む未来はない」ということです。
「気がついたら、富士山の頂上にいました」ってことはありえないのです。

先の見えない絶望感の中で、「本当にこの方向でいいのだろうか？」と確信もないまま前に進んで行くのです。

月末の支払いで減りゆく現金残高に頭を悩ませながら、眠れない夜が続いても
不安で押しつぶされそうになっても、自分を信じて突き進んで行くのです。
スムーズに進むことは稀で、少なからず極限状態を経験します。

そこで、自ら問われるのです。

「何のために起業したのか？」

人生は、一度きりです。どうせ行くなら険しい道を選びましょう。
簡単に進める道は、途中でつまらなくなります。
逆境こそ、自分が試されていると思って
笑い飛ばしましょう！

#506 2023/07/05