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エッセイ㊷ 『傘をさす』

どうも、シンスケです!

最近は九州地方にもよく雨雲が掛かり、あいにくの雨模様。いつしか桜も鈍色した花びらとなり、側溝の網に無残な状態で溢れております。

そんな笹船のように流される桜の花びらを、目で追いながら傘をさし、散歩しておりました。

「傘をさす」

当たり前ですが、傘を手に持ち(傘をさし)雨をしのぐ動作です。どんなに便利な時代になっても、未だアナログな手段だなと思ってしまいます。

これがいつか未来では、傘を全く使用せずに雨をしのぐ事が日常となるのでしょうか?

頭頂部にプロペラが装着された帽子や、全身からエアーが吹き出るジャケット。
はたまた、世界を丸ごとドーム状に屋根が囲ったり・・・

そんな馬鹿な話があるか。

しかし、先駆者たちは絵に描いた餅を取り出そうとします。そして、それを馬鹿にしていた者が物珍しそうに餅を手にしている頃には、もう既に色んな食べ方が溢れています。

世の中は自分が思っている以上に忙しく廻る。

ついでにその頃には「刀をさす」という言葉が使われなくなったように、「傘をさす」という言葉もまた、死語となってしまうのでしょうか?

ーーーおわり


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