又吉直樹「月と散文」感想~又吉直樹にピッタリな装丁が良き♡~
思わずジャケ買いしたくなるような本ってありますよね。
小川洋子さんの本とか、千早茜さんの本など、どれも装丁素敵でうっとり眺めてしまう。
あっ!吉田篤弘さんの本も好き。
吉田さんのもうひとつの顔(クラフト・エヴィング商會)でもあるしね。
タイトルをイメージさせるジャケが多い中で、本書のジャケは、
タイトルもそうだけど著者のイメージにピッタリじゃない。
本書の散文(エッセイ)を読み著者のイメージ。
恥ずかしがり屋で繊細さとクセが強めの頑固さからなる又吉直樹にピッタリな装丁じゃない。
漫画家・松本大洋によるカバー装画。
少年の目に映るは満月🌕
そして、カバーをめくるとーー!
又吉さんの目に映るは二日月🌛
エッセイは隙間時間にとちょこちょこ読めるのでいい。
印象に残ったのは、又吉さんのお父さんが、まずまずクセが強くて父と息子似てるじゃーん。
とくにお父さんの話は、家族の大切さが滲み出ていてホロリ。
またエッセイからお題を掘り下げ小説風になったりもし、エッセイにプラスαされたものが、又吉さんらしいめんどくささとサービス精神が表れていた。
だって、五十音順で、あ~ん...まですべて!『独りカルタ」をつぶやき完成させるのだから。
わたしなんて、あ行あ~お...までてギブアップだわ。
せっかく考えたので披露させてほしい。
夫婦のセックスレスをテーマにした、つっこみが楽しみだった大人の恋愛ドラマ「あなたがしてくれなくても」最終回を観て『独りカルタ』を。
『あ』あなたがしてくれなくても最終回を観て一言!すきにしてくれ!!
『い』いつのまにかストーカーのようになった新名さん(岩田剛典)
『う』産めないけど元サヤでいいのか?みち(奈緒)価値観の違う男とやり直そうとするとは、好きなタイプの男はなによりも最強ってことでいい?
『え』瑛太じゃなきゃ陽ちゃんは、デリカシーのないクズ男だとおばちゃんは思うけどな~(;'-' )
『お』終わったら、つっこめなくなるからさみしいドラマであった。
ドラマ観てない人には、なんのこっちゃですみません💦
だってね、だってね、詩のようでもあり、クスッとも笑えるようでもあるカルタが思い浮かばなかったの。
又吉さんの場合だと、
ね、ちょっと詩っぽいというか自由律俳句っぽいのかな。
ということで散文とは、小説や評論のように、5・7・5などの韻律や句法にとらわれずに書かれた文章のこと。
自由に書いていいよ♡ってことだよね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?