時が経っても色褪せない豊かさ。

20代のころの音楽に賭ける「熱量」ったら、ものすごいものがありました。独身でしたし、結婚しても、しばらくは子どもがいなくて妻の理解もありましたし、親は若く元気で、社会的に背負っているものはなく、年齢的に勢いよく向こう見ずでいた時代でした。安定した収入と購入したばかりの新居を置いて、デビューを目指して仲間たちと上京したくらいです。注いだ熱量のぶんだけ、彼らと作り上げた音楽はとてもいいものでした。事実、いくつかの音楽事務所やレコード会社からオファーを受けていました。…ですが、若かったからこそ、実現叶わずで…反省はあります。

10年近くのブランクを空けて、また音楽を再開したこの数年間に作っている曲は、社会人としてそれなりに経験して大人になった私が投影されたのか?重め濃いめのロックが中心となっていて、日々の曲作りを側で聴いている妻は何かを感じていたのでしょうか…ポツリと「あの頃の曲がまた聴きたいな…。」と、言い出していました。

あの曲たちは、あのメンバーありきだからなぁ…と、聞き流していた私をよそに、妻は当時のメンバー一人一人に「また、やってくれないか?」と電話をかけだしたのです汗。もう、皆んなそれぞれが大切にしている今の生活があるのに…汗。そんな流れがあって、しまい込んでいた書棚の中から古いMDやVHSビデオテープを引っぱり出してきたら…これがホントによく出来た曲ばかりでした!

ならば、その妻の爪弾くギターで唄いたい、(妻だけにツマ弾く…爆( ^ω^ ))となって、行ったのが、先日のアコースティックライブだったというわけです。

〜基本、アコースティックや他人のカバーなんかで構成されるライブには、プロアマ問わず否定的だったのですが、(何故だろう?)…新しいトビラが拓けたかもしれません。…これ、演らないテはないな、とやみつき寸前! 毎晩でも演りたいくらいです(笑)。で、早速2回目のライブもしました。


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〜先ずは愛する妻に感謝。メンバー再結成はならずでしたが、名曲を眠らせていてはもったいないと、指にマメが出来るほどに練習を重ね、私の誘いを何年も断り嫌がっていたDUOを引き受けてくれました。


そして…かつての仲間たちにも感謝。

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スマホもPCもまだ普及されておらず、会って作るのが常だった時代。

ずっとつるんで、ああでもない、こうでもないと、喧嘩もたくさんして制作した名曲たちは今もなお、私の宝物です。…彼らにとっても、そうであるなら嬉しいです。

名曲は友情と同じく、時が経ってもまったく色褪せません。

良い仲間に出逢えて、良い音楽が作れたことは私の人生の豊かさの一つです。

ありがとう。心から感謝しています。

多村哲。



時を超えて、今、かつての名曲をお届け出来る喜びをかみしめています。

「多村哲 アコースティックLIVE」6/28大阪塚本エレバティにて出演予定。詳細が決まりましたら、HPに掲載いたします。■Tamura Tetsu ホームページ
https://tamura-tetsu.jimdosite.com/

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