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いい商品を生み出すのは、使う人である

一気に真夏どころか猛暑になった。外に出ると身の危険を感じるレベルだ。今週後半はこれに輪をかけて暑くなる予報なので、体調には気を付けたい。

こんなに暑いと仕事もなかなか進まない。昨日偉そうにタスク管理の記事をかきながらも今日は仕事は脱線の一方。できるサラリーマンへの道は遠い。

さて、今日調べものしていたときに、たまたま目に入った記事がある。自分が男なのでコスメの世界はよくわからんと思いつつ、書いている話を見るとコスメ話に限らず共感した。

コスメオタク度が高いほど、「オリジナルの高価格商品を買え」となりがちなんだよね。
なぜならオリジナル品を出すところは開発費がかかっているから。
新商品のアイデアについても、開発して市場に出してみるまで当たるかどうかわからない。
高価格帯のヒット商品のコピー商品しか買わない消費者が100%になってしまうと、新しいアイデアのコスメは出てこなくなる。(中略)
あとジェネリック医薬品みたいに、オリジナルの権利が切れるまでの期間というのもないから、ヒットすると即座にジェネリックコスメが発売される。洋服も、いまそういう傾向があるかも。

一番手よりも二番手三番手を狙った方がビジネス的は効率がいいと、よく社長さんなどから聞く。まあ一理あって、打率の低い新商品をがんばって試行錯誤し続けるよりも、よその会社ががんばってヒットさせた商品をちょっと安くして売った方が楽だろう。多分多くの産業で起こっている話で、いかに特許なりブランドなりでそうした追随者を寄せ付けないようにするのが、ビジネス戦略だったりするわけで。

とはいえ、一見効率のよさそうなこの二匹目のどじょう作戦も、長期的にはそうでもない。結局同じ似たようなものがあふれると価格競争になってしまうし、最終的にはコスト削減で質まで下がっていき、業界全体が焼野原みたいになってしまう。

なので、先の記事の方のような、ある種きちんと目利きのできるユーザーがいるかどうかで、その業界における、作り手の技能レベルやつくられた商品の品質が決まってくると思う。

わかりやすいのは寿司で、銀座あたりにある時価の寿司屋から1皿100円の回転寿司まで、同じ寿司といっても幅が広い。コスパを考えるなら安い回転寿司を選べば終わりの話だが、一方で時価の寿司屋に足しげく通う食通の方々も一定数いて、そこで日本の寿司の技術なり品質なりが受け継がれているのかなと思う。

こういう目利きを大事にして育てていくという姿勢は、作り手側のこれからを考える上でポイントだと思う。きちんと自分たちの作っているものへの興味や愛着を持ってもらう。日本の多くの企業は、アピールするところが安さだったり便利さだったりスピードだったりして、それはなかなか目利きは育たないよねと思うところである。


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