スマートスピーカーで介護が劇的に変化した話
先日、電気屋さんに行ったときに、はじめてスマートスピーカーの実物を見た。GoogleやAmazon、LINEなどが発売している、声で音楽をつけたり、リモコン代わりに声で操作するようなスピーカーだ。
スピーカーを少し触ってみたが、正直自分が今すぐ欲しいかというと、そこまでではなかったのが感想だ。たしかに便利である。が、自分の買いたいものリストを見比べると、なかなか優先度は上がらなかったのだ。
しかし、その後こうしたスマートスピーカーが、むしろ必需品ではないだろうかという人の話を聞いて、なるほどと納得した。それは、高齢になって手足が自由に動かしづらくなったシニアの方々だ。
重度の寝たきりまでとはいかなくても、手が動かなくなってきた、あるいは車いす生活になってしまった、なかなかベッドから起き上がりづらくなってきたみたいなシニアの方は自分の周りでも見受けられる。
そうした方の中には、電気をつける、テレビをつける、エアコンをつける、電話やメールをするみたいな日常生活の基本動作にも苦労されている方も少なくない。
おそらく、シニアの方だけでなく、障害を持った方にも近い状況のケースがあるだろう。
音声入力は、そうしたちょっとした日常動作に苦労されている方には、あれば便利というより生活必需品のようなものになるはずだ。
そんな話を聞いて、実際にスマートスピーカーを使い始めたシニアの方を探して、話を聞いてみた。手が不自由な方だったのだが、やはり本人曰く生活はがらっと変わったそうだ。毎度家族に申し訳なさそうにリモコン操作を頼んでいたのがなくなり、本人のストレス軽減にもつながったとか。
スマートスピーカーは、実は介護や障害支援の世界に大きな潜在需要を秘めているのかもしれない。
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