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ショップ探訪④           サイクリングショップツバサと   Rossin Mistral MTBで初めての御遣い     

実は私の自転車生活は
VOGUEを始めとしたロードレーサーだけではないのです。

元々自転車趣味に出戻る前から
妻が嫁入り道具で持ってきた、30年近く前の
Panasonicのグランドキャニオンと言うMTBを私が使用し
買い物等によく使っていたのですが
元々フレームが私にとって小振りであった事もあり
ご近所へのお遣い専用車的な運用をしていましたが
先日子供の自転車がサイズアウトした事もあり
グランドキャニオンは子供に譲る事にし
(子供は新車を買ってあげると言っても、自転車に興味がない様子)
そして私は新たなMTBを物色していた最中で
丁度コイツをヤフオクで見つけたのです。
開始価格で入札し、ライバルが現れたら
どうぞ、どうぞと言わんばかりに譲ろうと思っていたのですが
とうとう私一人だけしか入札者が現れなかったので
身請けする事になったのです。
そしてとりあえず、タイヤとブレーキワイヤーを交換し
要所にグリスアップをした程度でまずは乗ってみる事としました。

ちょっとあんまり良く判りませんよね。
それでは、もう少し近づいてみましょうか…
Rossin MISTRAL(ミストラル、フランス南東部に吹く局地風の意)
と言うモデルなんですね…
この時購入後初めての御遣いに行く途中に撮影です。
イタリアンMTB、ですね。
このヨーロッパ勢のMTBと言う、絶妙な中途半端感が
私は非常にタマラナく感じてしまいます(笑
この時はかっぱ橋のニイミ食器店に行きました。外国人客が大勢おり
インバウンドが実感できました。
そしてこの日、トータル50Km程走ったのですが、やはりディレーラーの動きが渋く
ハブなどの回転軸の回り等も、グリスが乾いてる様な感覚を覚え
これはやはり、オーバーホールしなければと思ったのです。

そして自宅近くの、長谷川自転車商会のすぐ目の前にある
ツバサさんに今回はヘッド、BB、前後ハブの
分解清浄とグリスアップ
他お任せで車体全体の点検をお願いしました。

私が最初の頃に記した、DEROSAのオーバーホールを長谷川自転車商会さんにお願いし
結局外注で作業したのは、依頼した時に長谷川さんの店内に一緒に居た
店主の大野さんでした。(笑
長谷川さんは高齢ですから、しょうがないですよね(笑
その時から大野さんの腕の良さは知っていたので、所有する実用車系の自転車整備は
ツバサさんにお願いしていました。

ツバサさんは元々、川崎の宿河原でお店を開いていましたが
平成10年頃から今の世田谷に移ってご商売をされているとの事です。
ランドナー等のツーリング系の自転車に強い様で
「TUBASA」ブランドのフレームも販売する、結構有名なショップです。
今回中の紹介は出来ませんでしたが
ランドナーを始めとした完成車が、所狭しと飾られていました。

そして行く前に電話をすると
この日は通常通り営業をしているとの事で
早速Rossin MISTRALを持って行きました。
土地柄、普段はママチャリやミニサイクル系の自転車修理を扱う事も
多い中で、RossinのMTBを持って行ったところ
珍しいねぇ~と目を輝かせているのが分かり
作業を頼むこちらも嬉しくなってしまいました。
そしてこの日、昼前に作業依頼をして、夕方には納車となり
その作業の速さに驚きました。

この時、回転系のOHの他に、ディレーラーの調整、給脂等の他
キャリア取り付けの不具合を見つけて下さり、ダボのネジ穴のタップ立てや
Rホイール脱着に違和感を感じ、リアエンド幅の修正までやって貰い
何気に重整備になってしまいましたが追金は請求されず、最初の金額でいいよと言われました。
ありがとうございました!

そして試走すれば、蕩ける様なスルスルの回転部の挙動を体感出来
流石プロショップ、と言った作業をして頂きました。
そして以後、買い物の時などをメインに使用と相成りました。

そして昨日、葉山自轉車市場さんのところまで
集めたGITANE VOGUE用の部品を預けに行こうと
お弁当持参で
コイツで世田谷から葉山までお遣いです。

豆腐の容器に詰めたごはんと具材を、敷いた焼きのりに包んで
途中で昼食を取れる様、「おにぎらず」を作って持って行く事にしました。
今まで、途中でコンビニに寄って買うスタイルでしたが
最近コンビニのおにぎりとかは食傷気味になり、改めて弁当持参を見直しました。
こんなゆる~い感じがいいんですよね、最近。

そして部品と弁当をBOXに積んで、お昼前に出発です。

世田谷から葉山まで、見積もりで往復120Km弱でしょうか。
今回、重量のある自転車で100Km超の距離を走るのは初めてです。
段ボールの中はMAVICのAssyが入っているので、少し気を遣いながらのお遣いです。
環八通りは意外に空いていました。ここは田園調布学園前の辺り。
丸子橋。都県境になり、この先は神奈川県川崎市です。
こうやってのんびり写真を撮りながら行くのも、クルーザー的な自転車ならではなのかも。

今までは、この先の綱島街道をずっと辿り
東急線の日吉駅や菊名駅の前を過ぎて、国道1号の浦島丘の交差点まで
ずっと真っ直ぐ行っていたのですが、最近は少し遠回りでも走りやすい
第一京浜(国道15号)で、川崎駅前を経由し横浜に向かいます。
すると途中で、この駅のガード下をくぐる事になるのですが…

知る人ぞ知る、JR鶴見線国道駅です。
私が中学の写真部で、同級生のS君とよく鶴見線の写真を撮りに行きました。
当時は電車オンリーでしたがその当時の昭和62年(1987年)の頃
この駅の構内の写真を撮っておけば…と今更ながら後悔です。
何回かここで降りたりしたんですけどね。

折角なので、少し今の様子を見たりしてみました。

結構明るく見えますが、肉眼では構内の明るさは結構暗いです。
この商店街的な駅構内の造りは昭和初期に造られ、当時は画期的だったと思います。
私が写真趣味をしていた平成17年頃は、まだ焼き鳥屋さんとか船釣りの事務所がありましたが
このベニヤの目張りから、今は殆ど退去しているのでしょうね。

そして、みなとみらい地区を抜けて…

YES’89横浜博から35年、やっと様になったビル群です。
バブル経済があの様な終焉を迎えなければ、もっと早い段階で
この様な光景になっていたのでしょうね。
でも昔ここらが、青果市場や扇形機関庫のあった貨物列車の操車場があったり
桜木町駅前に林立していたクレーン群の三菱重工のドッグがあったのは
その過渡期を近くで過ごしていた私にとって、まるで昨日の様に思えるのと同時に
それらを踏まえると、今のこの光景は信じられません。
つまり、歳を取ったと言う事なのでしょうね。

神奈川県庁の付近。信号待ちをする度に外国語が聞こえます。
(特に中国語)
インバウンドもそうですが、やはり中華街が近いからでしょうか。

そして時間は14時を既に過ぎていたので
持参したおにぎらず弁当を根岸競馬場跡で食べます。

広い公園のベンチで食べる、持参弁当は美味しいですよ。

そして米軍の消防署の横を通りながら、根岸駅方向に向かい
この後国道16号に合流します。

米軍住宅はほぼ取り壊しが終わったみたいですが
この米軍消防署はまだ残っています。

そして今回、途中ここに立ち寄る事にしました。
朝夷奈切通。
鎌倉時代に切り開かれた、歴史ある切通しの道です。

横浜市と鎌倉市を跨ぐ、切通しです。
こちらは横浜市側

黄色いボラードの先が、切通しです。
切通しの言われについて、色々と書かれていますので
見てみたいと思います。

この先しばらく行くと、左右に分岐しており
向かって右手が切通しのルート
左手が熊野神社と別れるみたいです。
私は今回、時間の都合上熊野神社には行きませんでした。

切通しの全体図。

そして、この看板。
流石に、乗車はダメだと思いますが
「止めて下さい」とのお願いであり
明白に「禁止」ではないので
自転車を押し歩く、道路交通法上の「歩行者」として
今回は通行する事にしました。

ただ、押し歩くと言っても相応の装備で行かないと
間違いなく怪我をすると思います。

今回通行するに当たり
衣類は山用のストレッチ地のポロシャツ、ズボン。
靴もソールの排土性が高いビブラムソールのトレッキングシューズ
(イタリアのASOLO製のローカットシューズ)
を履いて臨みました。
本当はゴアテックスのハイカットシューズで行きたかったのですが
チェーンホイールが右踵に擦れてしまうので
痛んでもそれほど問題ないシューズで臨みました。

普段からも、ASOLOの靴にはお世話になっています。

足を踏み入れると、風はないが冷んやりとした空気で
所々で鶯が未だに高く響いた鳴き声を囀ります。
こんな所が、横浜市内にあったんですね…

歩き始めて早々に、路面は凹凸が相応に有り
また終始湿った状態で苔が所々に生えているところから
自転車を押し歩かない普通の歩行でも、中途半端な気持ちで行くと
やはり怪我をすると思います。
先にあるのは石畳ではなく、土嚢です。
本当に滑り易いので、靴のソールが接地するのに集中をしながら静かに進みます。
また土に轍を作らないよう、石の上を選んで通行します。

そして所々に設置された、落石注意の看板。

通行中にトータル4~5か所は設置されていた様な気がします。
本当に落石事故があるんでしょうね。

まさに切通し、と言った光景です。

湿度が高いはずです。小川がせせらいでいました。
台風の影響等で、所々樹木の倒木もあったりしています。
やはり限られた予算の中での補修でしょうから、処置を施すまでに時間が掛かるのでしょう。
熊野神社との分岐の手前で
鬱蒼とした樹木が急に開けて、背の高い気が生えていました。
横浜市側からの分岐。右手に行くと、切通しのルート。
石碑の左手を見ると…
分岐左手側のルート、熊野神社方向がこちら側。
先人も、重い物を持ってここを往来したんでしょうね。
左手の「横濱市」の石碑もまた時代を感じさせますね。

ここら辺になると、多分鎌倉市側になるのだと思います。
下りになるのですが、岩場と湿地で、非常に滑り易いです。

熊野神社の分岐の辺りが、横浜と鎌倉の市境みたいです。
するとここはもう鎌倉市側なのだと思いますが
下りの岩場で湿地、水も流れている結構な難所です。
とにかく足元が滑ります。Assyを運ぶ途中でこんな所を通って、大丈夫かな…
まだ横浜市側から来たから良かったものの
多分鎌倉市側からアタックしたら、相当難儀するだろうな、と思いました。

所々にある、朽ちた倒木。

そして鎌倉市側に到着。
距離は短いと思いますが、かなりゆっくりでの移動だったので
なんだかんだで1時間は居たのかなと思います。

霊験あらたかな水場がありました。
三郎の滝と言う名前みたいですね。

鎌倉市側は、この滑川の先が、入口になります。

私は今回、横浜市から逗子市に行くショートカット路として通行しましたが
今後はここを自転車で押し歩いて通行する事はないと思います。
これをご覧になった方は、基本的に乗車での通行は論外で
歩行者としての押し歩きでも事故防止の観点からも
推奨される行動では無いと思いますので
その点をご承知置き下さい。

ちなみに鎌倉市側は、先程の水場の入り口までは自転車に乗車して行けるみたいですので、そちらまで自転車で行って、水場の前で自転車を降りて
散策をしたりすると良いかと思います。

そしてショートカットして、逗子葉山方向を目指し
葉山自轉車市場さんまで無事辿り着きました。

葉山自轉車市場の柏木さんに、MAVICコンポAssyを無事預けて来ました。
このRossinで納品をした目的は、この車体を葉山自轉車市場さんに見て貰うのが目的でした。
今年の11月頃に御殿場でMTBイベントを行うとの事で、是非とも見て貰いたかったのです。
やはり今まで、イタリアンMTBの参加はなかったみたいですね(笑
写真には柏木さんが写っていますが、一応私の自転車です(笑
ちなみに後ろのペニーファージング(ダルマ式自転車)は葉山自轉車市場さんが作った売り物で
既にオーダーが来ているそうです(驚

おしまい。

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