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Old Soldier の複業探訪(4)

ライフシフトラボの面談相手は、複業歴22年を誇る若者だった。
彼によると、複業に興味がある人が100人居れば、実際にアクションを起こす人が10人、その中でマネタイズに成功する人は1人との事。狭き門ではあるが、とりあえず、最初の10%の関門?、は超えた訳である。

面談での話は大きく3つ。ひとつめは複業の入り口。ふたつめが自分を商品化する方法、は教えてくれず、商品化する事の難しさ、最後がライフシフトラボのご案内である。
私がもっとも心惹かれたのは、ひとつめの入り口の話。中でも、最初はボランティアから始めると云う話には納得感があった。もとより再雇用の身であり、よほどの経営危機でも来ない限り、あと4年はこの身分が続くであろう。だとすると、今すぐにマネタイズする事にこだわる必要はなく、4年後に向けて助走を始めれば良いのである。そしてもうひとつは、複数のエージェント、マッチングサービスを使う事。説明を聞くと、1社試してみてダメなら次に、と考えていたのが間違いだった事がよく分かった。と云う事で、今まで知らなかったマッチングサービスを幾つも教えてもらい、追って順次登録してみる事にした。

続いて、自分を商品化する事の難しさ。自分の強みを自分で見つける事は意外と難しいと云う話から始まって、ライフシフトラボの受講者を引き合いに、そのキャリアからは想像もできない専門性をもって複業デビューし、マネタイズに成功している人たちの実例を聴く。そして最後は、ライフシフトラボのご案内。つまりこの、自分の強みの発掘から商品化までを強力な講師陣がサポートする事で、わずか60日で複業デビューさせますと云うサービスで、受講料は思ったより安くて40万円弱。入会料を入れても45万円程度だ。説明の終わりに「いつ入会しますか?」と聞かれたが、少し考えて「早くても2,3年後」と答え、面談終了。そう、最初はボランティア、まずは助走だ。焦る事はないのだ。

そして2日後、金曜日の昼下がり、いよいよエスプールの面談である。
面談時間は30分、Zoomをつなぐと私と同年配の男性が現れた。メールで案内をくれたのが女性だったので、若い女性が現れるのを想像していたのだが、さっそく期待を裏切られる。なんの為のカメラテストだったのか?

先ずは軽いジャブのようなかたちで、私が働いている業界の雑談から始まるが、こうした雑談を軽視してはいけない。現役のエンジニアならともかく、既に定年を迎えた高齢者である。業界の動向や自社・他社の戦略など、ビジネス全般を雄弁に語れないようでは失格である。そう考えて、転職の際の役員面接のようなつもりで、このビジネスの黎明期からの凡そ四半世紀の変遷を、守秘義務には気を付けながら、聞かれるがままに語る。話は弾み、とりあえず、社交性やコミュニケーション能力、そして、管理職相応の経営視点を持ち合わせている事くらいはアピールできただろうと思いつつ時計を見ると、残り時間はあと5分である。肝心の、キャリアや複業については何も話してないではないか?… (続きは次回に)

ここまでお読み頂いて、ありがとうございました。
このとおり、老兵の複業探訪を不定期で、時折、世相に対する世迷い事を織り交ぜながら発信して参ります。

どうぞ、よろしくお願い致します。


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