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Old Soldier の複業探訪(3)

登録ボタンをポチって数日後、面談予約のメールがやってきた。複数ある候補日から都合の良い時間帯をいくつか選び、あとは先方からの返信を待つだけである。
面談予約のあと、私が最初にした事は、カメラテストであった。30歳の頃からジョギングとスイミングを続けているせいか、年齢より若く見られる事が多い私だが、少しでも好印象を与えたい。いや、与える必要があると考えた。

長く続くテレワーク。結婚した長女が使っていた部屋を仕事部屋にしていて、壁に面した机の右手には大きな窓がある。まずはこの窓のカーテンを開け放ち、ZOOMを起動する。カメラをONしてみると、そこには、顔の右側だけがハイライトされた男の顔があった。まるで、文藝春秋に載っている男性ポートレートのような出来だったが、スポットライトで照らした彫刻のような姿がいきなり浮かび上がれば、面談相手もさぞかし驚く事だろうと考え、このライティングは止める事にした。
続いて、カーテンを閉め切り、天井の照明だけにしてみる。机が壁に面しているので、天井の照明はトップライトにはならず逆光である。モニターを見ると、額に落ちた前髪の影に加えて瞼の下には大きな隈。これではまるで、廃人である。
万事休す。Youtuberが使うLEDライトでも買おうかと思って顔を上げると、大きな電気スタンドが目に入った。そう、ここは長女の子供部屋。勉強机に作り付けの電気スタンドがあるではないか。これをONしてみると、美白とまでは言わないが、ホンモノよりも色白の男の顔がモニターに浮かび上がった。これで準備は完了である。

翌日、エスプールから予約の返信が来た。希望通り週末、金曜日の昼休みにリモートでの面談である。そして、この本番の前にもうひとつの面談の予定があった。それが、”複業”と云う言葉を教えてくれたライフシフトラボの、個別相談会である。相談会はこの日の21:00から。ノー残デーだった事もあり、早々に仕事を切り上げプールに向かう。いつもどおり、ゆっくりと1500mを泳ぎ、風呂に入って戻ってくると、ちょうどよい時間になっていた。(続きは次回に)

ここまでお読み頂いて、ありがとうございました。
このとおり、老兵の複業探訪を不定期で、時折、世相に対する世迷い事を織り交ぜながら発信して参ります。

どうぞ、よろしくお願い致します。


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