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「ウクライナは未来の日本?!」

今日はあったかい日だ。立春から3週間が経ち、黄色い花が田んぼの畦にゆらめいている。

岡田文淑さんってどんな人?

毎週末、岡田文淑さんが喫茶どい書店に訪れてくれる。1970年代から内子のまちづくりに携わり、町並み保存、内子座など各古民家やお屋敷の保全に取り組み、ひいては全国のモデル道の駅「うちこフレッシュパークからり」や石畳の村並み保存などに携わった元行政マンだ。

活動は古い街区を守るところから、山の上の暮らしを考えた「フルーツタウン構想」、1990年代には山の保水力を保つための「照葉の森づくり」、ホタルが住みやすく多様性があり洪水がおきにくい河川にする「近自然工法」など環境問題にも取り組んでいた。

ルーラルデザインの実践者

岡田さんを一言で表せば、「まちづくり観光と環境保全の行政マン」という評価になるのだろうか。都市空間を考えることを「アーバンデザイン」と呼ぶのであれば田舎をデザインした日本でも有数のルーラルデザイナーであり、活動家であったともいえる。

天気が良かったこともあり、喫茶店をスタッフに任せ、小田は源流域であり、農家が多く暮らす「参川地区」をドライブすることに。石垣がいたるところで見られ、棚田や民家と合わせて、農村の良い雰囲気があちこちに残っている。

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「1/100レベルの観光資源でも、100個つくれば立派な観光地だよ」茅葺の民家の活用や、石垣ウォッチングなど、岡田さんにかかれば、さまざまな観光資源が見えるようだ。それを実現するための道筋も見えている。

ウクライナを見て、日本を見る

話はウクライナの戦争に及ぶ。

「もしかしたらウクライナで起こっていることが日本でも起きるかもしれない。中国が日本にあるアメリカ軍基地を攻撃する将来だってあるのかもしれない。」ウクライナの話は正直、現実に捉えきれてない部分が多い。あってはならないことが起きていることは確かだ。

「太平洋戦争みたいになったら食物自給率の低い日本は食糧難に陥るよ。そうしたら農業や田舎の生産力というのが重要になってくる。21世紀の後半は戦争が起こらないにせよ、田舎が持つべき生産力が重要になる時代なんじゃないかな。」

農村の生産力と自分達にできること

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戦争は反対だ。しかし一市民として、外交を操れるか、と言われたら難しい。反対の声を上げつつ、起こったにせよ起こらないにせよ、豊かな暮らしを求めた行動はできないだろうか。特に日本の食物自給率は3割をうろちょろしており、太平洋戦争当時と比べて圧倒的に下がっている。

美味しい食べ物がたくさん手に入るグローバリズムに感謝しつつ、地元の採れたて野菜が毎日食べれる喜びを感じられる暮らしを追い求めることも大切なのだろう。家庭菜園レベルから始めてもいいし、今の農家さんたちが少しでも取り組みやすい環境を作ることも今を生きる人にしかできない重要な役割である。

国防や外交は自分にはできないかもしれない。今できることはなんだろう?そんな問いかけを胸に持ちながら、当事者としてできることを少しずつ歩んでいけたらなと思う。

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