ふたつのTENETのなかで僕らは生きている。ー私的“TENET”論!
クリストファー・ノーラン監督「TENET」、近くにできたばかりのIMAXシアターで観てきました。とにかく圧倒的な臨場感、スケールのデカさ、音のうるささ(笑)!たしかに複雑な構造で頭を捻るところもありましたが、ジェットコースターにのっているような快感の連続でした。①映画自体がTENET的(回文的)な構造をしていて、カメ止めのような伏線の回収に息を呑むシーンもあり、②「地図にない街」とか「絵画を盗み出す」とか男の子のロマン的要素もあり、③ダークヒーローの魅力や主人公の切ない片思い