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いまの大人に必要なもの│ドキュメンタリー映画「夢みる小学校」より

こんにちは、おかゆです。
得意を活かしてラクに生きるコーチングをお届けしています。

台風が接近しているようですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
新幹線が止まるというニュースもありましたね。
私は、台風が大変だったら家に引きこもってパソコンでカタカタやろうかなと思っています。

今日のテーマは
夢見る小学校 の上映会感想」
としてお届けしていきます。

*2023.8.11 公開のスタンドエフエム音源を文字起こし・整形した内容です

音源はこちら!


上映会参加の経緯

私がこの映画を観た経緯は、Twitter(現X)で繋がった方がきっかけでした。
その方が教育関連の活動をされていて、この映画オススメです、と教えていただきました。

私自身の活動はコーチングなので、現時点は大人の方を対象にしたものではあるのですが、今の子供たち、未来を作る世代に必要なことは今の大人にとっても必要なことなんじゃないか?と思い、何か気づきを得られるという直感が働いて行ってきました。

夢見る小学校という映画

この映画は
「自分のままでいいんだよ」
というコンセプトで描かれていて、実在する小学校を題材にしているドキュメンタリー映画です。

その学校が「きのくに子どもの村学園」という名前で、この学校の特色が

宿題がない、テストがない、先生がいない

っていうところなんですよね。

体験学習をベースにした教育をしており、学校っていうのは楽しい場所なんだよ、というのをすごく大事にしている学校でした。

作中でこちらを含めた3つの学校が登場するんですが、今回は「きのくに子どもの村学園」をメインとして、私の感想を添えながらご紹介していきたいと思います。

この映画を見た率直な感想は…

もう、泣きました。

NPO法人で教育関係のお仕事をされている方にこの映画をご存じかお聞きしたら「界隈では有名だと思います」と。

お子さんがいらっしゃるママさんにもお聞きしたら「この作品知ってて気になってました」と。

「私が全然知らなかっただけで、こういう世界が今あったんだ。
30年前から体験学習をベースにした学校があったんだ!」

と驚きを得ました。
今回は、実際に映画を鑑賞した上で感動ポイントを3つご紹介していきます。

3つの感動ポイント

1│先生がいない

一つ目が、この学校では、先生がいないんですよ。

先生と生徒という概念ではなくて
子供と大人っていう呼ばれ方、関係性なんですよね。

大人は子供のサポートをする、導く存在であって
あだ名や○○さんと呼ばれている距離感でした。

大人は子供たちが話し合っているときに
こういう選択肢もあるねっていう提示はするんですが
「こうしましょう」と大人が決めるのではなく。

学級会のような、子供たちの話し合いの場ではまとめ役も子供がやって「○○に対して賛成の人」と問いかけた時に、大人が手を挙げている方ではなくて、子供たちの票が多い方で決まることもある、という。

主体は子供たちなんですよね。

大人は見守って、必要であればサポートもするけど、やってみてどうなるか、というところが大事にされていました。

授業は、国語・算数・社会・理科といった決まった科目ではなくて
「プロジェクト」っていう名前で入ってるんですよ。
これが体験学習というスタイル。
プロジェクトは、そば作り・紙を作るなど実際にその体験をする時間

これは3つ目のところでもう少し触れていきますね。
子どもと大人という関係性で、何か決めて「こうしなさい」という教科書的な成果を出すのではなくて「やりたい」を支える。

子どもよりもちょっと生きてきた大人が助言するっていう関係性がめちゃくちゃいいなと思いました。

2│成績表が相対評価ではなく一人一人を見ている

感動ポイント2つ目。
ここの学校は成績表が数値や相対評価ではなく文章で渡されるんですよね。
(名前も成績表だったか忘れちゃったんですが…)

できたできない、数値や相対評価でA、Bとかつけるのではなくて
この体験を通じてここに興味を持っていました
など、文章で書いてあるんですよ。

これ、すごいなと思って。
一人一人を見ている、大人たちの努力が垣間見えました。

受け取る親御さん側も子供の様子が知れるし
お子さん側もここ見てくれたんだな、と振り返る場にもなる。
自分では気づかないところを見つけられるフィードバックの機会として素敵だなと思いました。

私の通っていた学校は従来通りで、丸とか二重丸、三角で評価されていました。小学校は。今では何を基準にした評価だったのか、わかりません。
中学だと確か5段階評価で5を上げられるのは上位数%、といったルールがあった記憶です。

そうではなくて、個々でちゃんと伝えてあげるっていうのがすごく子どもの自信を育むような伝え方だなって思いました。

これ、大人にもこうやってほしいな。
会社だとちょっと難しいかもしれないですけど
できないことではなくて、できたことをちゃんと伝える。
大事ですね。

3│体験学習による興味関心の育成

3つ目にすごいなと思ったのが「体験学習による興味関心の育成」でした。

体験により興味関心が育まれるっていうのがめちゃくちゃすごいなと。

映画の中で紹介されていたのがそば作り。
一番最初に一旦作ってみる。
作ってみて、うまくいったな、うまくいかないな、という体験をする。

そこからそば屋さんにインタビューしに行って、疑問点を解消して、また検証する。という流れがありました。

従来的な方法だと

レシピはこれで、分量はこうすると、こういうものができるんだよ

と失敗しないように工程を組まれているのをこなす作業みたいな感じ。

そうではなく一旦やってみて
「うまくいかなかった」から、問いが生まれます。

「水が多いかも。水ってどうやって測るんだろう?」
→水はml、グラムとかで測れるんだな
→算数

実際体験したことを振り返りで
「大人や家族に伝えよう!」
→文章を書く、伝わるような表現を学ぶ
国語

「原料ってどういう素材でできてるんだろう?」
「○○と××を混ぜたらどうなるんだろう」
理科

「作った蕎麦の歴史ってどんなもの?」
「パンだったら丸いけど蕎麦って何で長いの?」
「蕎麦って年末に食べるけどなんでだろう?」
社会

国語算数理科社会。
一つの体験から自然と問いが生まれてきて学べるのが、すごいと思いました。

「授業で学んだことって、生活に役立たないじゃん」
と、結構な人が言うと思うんですよ。

掛け算割り算は確かに普段も使うけど、知らない段階で急にこれ覚えろって言われたら、確かにどこに使うの?となりますよね。

そうではなくて、興味が湧いて
じゃあ算数やってみよう
となる。
これは絶対、楽しい。

体験から生まれる質問力と興味

これは大人にも必要な考え方だと思っています。

何かをやってる時、ただ単にそれをこなすのではなくて
・別の角度から見れるんじゃないか
・どういう経緯で始まったのか
・もっとこういう方法できるんじゃないか
と、自然と問いが湧いてくる状態だと、仕事を意欲的に楽しめますよね。

この問いは、自分の興味関心から生まれるもの だと思っています。

ただ言われたことをやるより、何か体験をした上で問いが生まれる経験をしてきた子どもたちは、質問力があり、自然と何かに興味を持つ。

周りに聞き、自力で調べていくということをできる大人になるのかなと思います。

こういった話を聞くと
実際、体験学習だけで成績はどうなるの?
ちゃんとした大人になれるの?

と疑問に思われるかもしれません。

きのくに子どもの村学園は中学まであり、小中を卒業後、一般の高校に入学した後は、成績上位に入ってるそうです。大学でも上位、でした。

体験学習を通じた経験から、成長して評価される場に行った時にも結果を出せる、というのが、またすごいと思いました。

涙腺にきたシーン

涙腺にきたシーンは、子どもの村学園中学生の卒業をお祝う会でした。

一人一人、卒業の言葉を告げる。
その時、女の子が

「ここでは自分らしくいられた」
「みんなが私を受け止めてくれた」

と泣きながら語っているのが、揺さぶられました。

今まで好きなことをやろうとした時に抑制されてしまった
受け入れられなかったという経験がその子の中であって。
でもこの学園においてはそれを個性として受け止めてくれたのがすごく救いだった、と語っていました。

私自身も近い経験がありました。
私は、HSPという人口の20%に存在する外部刺激に対する敏感性・感受性が高い気質があります。

5人に1人のマイノリティで、リアルだとなかなか周りに理解されにくいです。HSPを知る前は、病気なのかな?と疑うこともありました。
周りもHSPの概念を知らなかったと思うので、なかなか苦しいシーンがありました。

そういった経験もあり、自分がそのままでいられる場所 というのは
彼ら彼女らにとってすごく救いになっただろうし

今後生きていく中で大変なことがあっても
自分を受けて待ってくれる人たちがいる
自分は自分でいい
という安心の基盤に繋がるところなんじゃないかな、と思いました。
こういった学校が増えてほしいですね。

大人の居場所

大人でも、自分の個性が「おかしい」「異端だ」と否定され
普通でなきゃいけないと感じられてる方もいらっしゃると思うんですよね。

  • 合わせなきゃいけない

  • おかしいって思われたくない

  • 否定されたくない

そんな風に感じる環境でしたら
ただ合わない場所にいるだけか
個性と考えられる人がいない場所で否定的に捉えてしまうだけであって
そうではない場所が、必ずあるんですよ。

自分のことを否定的に思ってしまうことがあったら

「ここは自分とは違う場所なのかもしれない」
「自分と感性が違う人たちの集まりなんだ」

と考えて

「じゃあ、近い人が別にいるかもしれない」

と視点を変えてみてください。

その後は、自分自身を知って言語化してから他者との
「共通項」を見つけます。

共通する人を探すと、自分が自分のままでいられる場所が見つかると思います。

映画を観た上で見つかった目標

この映画を観て
「大人と子供の交流の場」
をつくりたいと思いました。

大人が子供の頃を懐かしむシーンって、日常の中でもありますよね。

給食風の居酒屋さん
廃校になった小学校を使用した施設
アルバムを見返す

など、童心に帰る感覚があるかと思います。

小さい頃に立ち返ると、

実は夢があった
叶えたいことがあった
本当はこうしたかったけどできなかった

という想いが見つかるはずです。

子供たちにとっては
自分が大人になったらワクワクしてるこういう人たちみたいになりたいとか
大人ってどんな生活してるの?とか
興味のきっかけになってもらえたらいいなと。

そういった交流が生まれたら、子供にとっても大人にとっても素敵な時間になると感じています。

なので、私は「大人が学校に行き、子供とともに学ぶ体験」を作りたいと思いました。

これからの未来を作る子供たちの学びは
大AI時代という自動化の流れの中で見つめ直す必要もあるし
今の大人もそこに対応していく必要があると思うんですよ。

だから「全世代にワクワクしてほしい!」
というのが、私の伝えたいことです。

まとめ

今回はドキュメンタリー映画「夢みる小学校」感想の3つのポイント
私がやりたいと思ったことで
お届けしました。

やりたいことがどんどん増えてて
いつ実現できるんだ、という感じですが
どんな方法であっても形にすることができるので
それをちゃんと示していきたい、示していきます。

自分は大層な人間ではないので
いろんな人を巻き込んだり手伝ってもらったりになると思うんですが
そういうのも人間だなって思うので
今後も楽しみにしていてください。

長くなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。
今日も、いってらっしゃい!

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