【日経Think!参考資料】ENEOS前会長の辞任、女性への「不適切な言動」で


ここのところ日本では(著名人の)性加害報道が続いているようです。

今回の件も、「一部報道」が事実なのであれば、「不適切な言動」以上の、大変な加害だったようです。人の尊厳にかかわる問題で、一市民としては読むのが大変しんどい内容でした。

ただもしこれらの深刻な現状が、どうしても、人の尊厳の尊重という理由だけでは「わたしごと」にならない人がいるならば――その方々にももしかすると届くかもしれないということで、一経済学研究者として、経済学実証研究をご紹介しました。

フィンランドの研究
Adams-Prassl, A., et al. Violence against Women at Work. University of Oxford, 2022.
Violence against women at work | Department of Economics (ox.ac.uk)

スウェーデンの研究
Olle Folke, Johanna Rickne, Sexual Harassment and Gender Inequality in the Labor Market, The Quarterly Journal of Economics, Volume 137, Issue 4, November 2022, Pages 2163–2212, https://doi.org/10.1093/qje/qjac018

上記の研究はいずれも、ファイナンシャルタイムズのオピニオン記事でも取り上げられていました(有料記事)。こちら欧州では注目されている経済学実証研究です。

It’s not always the perpetrator who pays for sexual harassment at work | Financial Times (ft.com)